2020年6月19日金曜日

球詠

球詠  総合:☆☆☆

連載中の漫画原作。原作は未読です。
2020年4月スタート 全12話。30分枠。
コロナ禍の中にあって、放映を続けてもらったことに感謝。

・ストーリー
高校女子硬式野球が舞台。
中学時代、チームメイトとの実力の差により、全力で投げることができなかった武田詠深。進学した高校には名門野球部があったが不祥事で廃部寸前になっていた。中学時代の不完全燃焼から、野球に対し真正面に向き合うことを考えずに高校進学した詠深だが、高校で幼馴染の山崎珠姫と出会う。詠深が中学時代に必死で投球練習を続け、大きく曲がる変化球を身につけたのも、幼い頃の珠姫とのキャッチボールが原点だった。
球姫は、子供の頃は詠深の球を取ることができないでいたが、そこから頑張りを見せ、中学では全国出場のチームで正捕手を務めるほどになっていた。しかし、結果が全てのチームに嫌気がさし、高校では野球を辞めることを決意していたが、詠深と出会い、なぜか整備されているグラウンドでキャッチボールを懐かしさで始め、そこで、詠深の変化球を受け、そして、詠深の中学時代の不遇を聞いたことで、もともと野球に打ち込んできていた珠姫の心に火がついた。
二人が中心となって野球部を復活させ、本気を出したくても出せなかった少女が、公式戦で強豪を相手に初勝利を勝ち取るまでが描かれる。

女子高校野球に好意的な点を除いても、普通に面白かったです。
魔球のような飛び抜けた球を持っていても打たれるときは打たれる、そんな普通の野球が見られるリアルっぽい感じが自分は好みです。満塁の場面で敬遠策なんて、なかなか。それでいて、伸び伸び野球ができることが嬉しいヒロインの設定が、変にシリアスにならずに済んでいてバランスが取れています。原作通りなんですかね?だとしたら、原作者、すごいです。
ハチナイと違い、そこそこの実力者が揃っているので成長を楽しむストーリーではなく、きちんと試合になっているのも野球アニメとしては良かったです。
ライバルにもそんなに嫌な奴がいないのも良いです。
百合って言われているようですが、このアニメに関して言えば、この程度で百合ってことはないでしょう。

・演出
ただし、オーバーで不自然な感情表現になってしまっていることが多く、テンポが悪くなっているように感じました。
(常に腕組みしてるんだけど、試合中は見守ることに徹している藤井監督(cv 佳村はるかさん)の表情がなんか良かったです^^)






・作画
その原因は作画にあった気がします。アニメーションでキャラに演技をさせることができないため、演出が使える限られた手法の中で工夫をし、声優さんの演技で補完させているのですが、やっぱり無理かな、と。つまり総合芸術の域に達していなかった印象です。ただ、2D、3D共にとても褒められた作画ではないのですが、それでもなお、実は悪い印象をそれほどは抱いていないです。それは、3Dをできるだけ駆使して、新しい表現でなんとか成立させようと挑戦しているように見えたからです。不自然な体型のキャラはいただけませんが、時折見せるとても自然な野球の所作は、今後を期待させます。頑張って、是非是非、次のステップに進んでくれたらなあ、と思います。(ボールが外野手の頭上を越えてスタンドに入るアニメーションなんかは、経験者としてとても納得のいく表現で良い感じだったし、所々、善戦していたと思うのです)

・音楽
劇伴として、割と良かったです。盛り上がりました。オープニングも好きです。

・演技
演技は良いのですが、声が高い、高すぎますよ^^; 高校生なんだから、もう少し普通の声音で良かったと思います。

メジャーセカンド、MIX、ダイヤのAくらいの野球シーンでの作画力があれば、もっとmkたろうにな、と思います。

2020年春アニメ お気に入りOP/ED

2020年春アニメのオープニング曲・エンディング曲で気になるやつ。
基本的に購入して持ち歩いて聴いている曲。
文末のストックは購入しようかどうしようか悩み中。
逐次更新。極力公式へのリンク。
今期は割と粒揃いなんですが、コロナの影響で弾が少ないのが残念。

・「雨と体液の匂い」Mili
  グレイプニル エンディング曲 本編では、奇妙な曲の終わらせ方。
色々混じっちゃってるけど。。。気になると、そこにMili


・「ちいさな日々」flumpool
  かくしごと オープニング曲



・「君は天然色」大瀧詠一
  かくしごと エンディング曲
これはアニソンと言って良いのかわからないけど^^



とりあえずストック

・「Pride」遥海
  波よ聞いてくれ エンディング曲

かくしごと

かくしごと  総合:☆☆☆☆☆

久米田康治氏の漫画原作。原作は既刊既読です。単行本も次巻12巻で終わるって話をどこかで聞いたのですが、ソースが見つからない。どちらにしろ、最後のまとめ方は少々違うようです。また、エピソードのほとんどは原作に忠実ですが、全部を12話の中に収めることはできなかったのでしょう、セレクションになっています。ただ、並行に語っている二つの時代を結びつけるために厳選されているように感じました。アニメの制作がうまくやったと言えると思います。
2020年4月スタート 全12話。30分枠。
コロナ禍の中にあっても予定通り高クオリティで放映されたこと。まずはすごいな、と。

・ストーリー
後藤可久士は、自分が下ネタ漫画家であるために、10歳の娘・姫や、その周囲に及ぼす悪影響を恐れて、ひたすらに自分の職業を隠している。隠し通すために父が必死にとる行動は、父の娘への深い愛情の賜物なのだが、何故か滑稽に見えてしまう。
そんな日常の中、実は、父は世間に対しても隠し事をしている。その隠し事が公にされたことにより、下ネタ漫画家としての命は絶たれてしまう。

姫が10歳の時のギャグが主体となっているストーリーと、姫が18歳になった時のシリアスな展開のストーリーを並行に走らせ、最後に収束させる手法がうまくいっていて、展開に惹きつけられるのと同時に、父娘の愛情の見せ方に深みが加わっています。二人の生活にも何か根本的な隠し事があるな、という謎解きの要素をこまめに挟み込むことで、単なるギャグ漫画・アニメとは一線を画す面白さになっています。
原作ではこの二つのストーリに、久米田康治氏の漫画家の日常を描くエッセイがついてきます。

・演出
なんとなく淡々とギャグと謎が繋がっていく漫画がやたらカッコよくアニメ化されています。作画、音楽、演技を巧みに融合しているので、アニメ化して良かった漫画だと感じました。「やがて君になる」のような新たな発見はないのですが、アニメ化の原点である、動いて喋ってくれることだけで感動できるような演出です。

・作画
動くだけで、どうしてこんなにカッコよくできるのか不思議です。何気なく漫画では見ていた扉絵が、こうもカッコよくなるのか、と、それだけでも原作好きにとってはご褒美です。
オープニング・エンディングアニメーションは一本のショートアニメのようです。




・音楽
劇伴も良かったですが、OP/ED曲もかなりお気に入りです。

・演技
非の打ち所がないキャスト陣です。
強いてあげれば姫役・高橋李依さんが特に良かったと思いました。可愛くて良い子の姫ちゃんを、声の力で嵩上げしています。

☆は少し甘めかもしれませんが、単なるギャグアニメではないストーリー、漫画が動くと更に感動できるんだなということを再認識させてもらったアニメ、という点を考慮して、満点で。

2020年6月18日木曜日

あの夏で待ってる

あの夏で待ってる  総合:☆☆



長井龍雪監督、J.C.STAFF制作によるオリジナルアニメ。
2012年1月スタート 全12話。30分枠。
あまりハズレがない長井龍雪監督だったので、期待値が高かったのもあるけれど、JustBecause並みにがっかりしたアニメ。

・ストーリー
記憶にある景色を探し、地球へとやってきた貴月イチカ。宇宙船の事故に巻き込んだ少年を救命すると同時に、彼の記憶を監視し、地球外のことを悟られないよう、同居することになる。しかし、置かれている立場を軽んじ、少年に恋をし、地球における彼と彼の周囲に多大な影響を与えるだけでなく、地球存亡の危機を招いたにも関わらず、己が欲望を貫こうとする物語。

ファンタジーでクレイジーなラブロマンスです。

・演出
圧倒的な科学力を誇っているだろう宇宙連合の救命ポッドが、あまりに弱すぎます。
まあ、ツッコミどころ満載だけれど、それらの些事には目を瞑ることにしても、そもそもシナリオに共感しづらいので、お色気演出でどう取り繕おうが、ヒロインたちに感情移入できません。多角関係はコメディか昼ドラ系で落ち着かせる方が自然で、全てのキャラを正当化させ、通常のラブストーリーにするのは難しいのではないでしょうか。無理やり全てのキャラの生き様を魅力的にしようとしても、どうしても綻んでしまうように思います。
混迷を打開する方法として提示された設定も、とても納得できず、その上、やっぱり煮え切らないラストの演出で興ざめです。

・作画
テレビアニメとして素晴らしいです。

・音楽
文句なしです。オープニング・エンディングは普通かな、と。

・演技
こちらも、どうしちゃったんだろうなあ、という感じです。ヒロインの戸松遥さんでさえ、ちょっと違和感ありました。ただ、自分には珍しく、田村ゆかりさんがよかったです。

対象年齢を低く設定しているのかもしれません。

2020年6月17日水曜日

とらドラ!

とらドラ!  総合:☆☆☆☆

安心の長井龍雪監督と岡田麿里シリーズ構成の青春ラブコメ。キャラクターデザインに田中将賀さん。のちに超平和バスターズとなる3人。J.C.STAFF制作。
ラノベ原作。原作は未読です。
2008年10月スタート 全25話。30分枠。

・ストーリー
ヤンキーではないのに、生まれつき目つきが悪いことから、これまで不良と誤解され生きてきた高須竜児は高校2年生に進級した。何事にも噛み付き暴力も辞さない凶暴さを持ちながらその小柄なルックスから手乗りタイガーの異名を持つ逢坂大河と同じクラスになる。彼らの出会いは最悪だったが、住んでいるところが隣同士であること、大河が家族との折り合いが悪く一人暮らしであったことから、実は世話焼きな一面を持つ竜児が何かと面倒を見始めることから、二人の奇妙な関係がスタートする。大河は同じクラスのやたらテンションの高いみんなのまとめ役・北村祐作が好きで、竜児もやっと同じクラスになれた悩みがあっても常に表向きは元気いっぱいな櫛枝実乃梨にずっと憧れている。大河と竜児は、お互いの恋のために共同戦線を張ることになるのだが。

あの時、大河が違う行動を取っていたなら。もっと早く、竜児が行動していたなら。と、あっという間に通り過ぎてしまう高校生活を、後悔する間も無く、落ち着くところに落ち着いていく展開に惹きつけられます。4人に後から加わる川嶋亜美も加えて繰り広げられる5人の関係の変化や5人のそれぞれのエピソードも、単なる縦割りではなく、複雑に絡み合いながら高校生活のイベントを交えて進んでいくストーリー仕立てが面白かったです。

・演出
話の進展を、さりげない仕草の変化、態度の変化、言葉の変化により徐々に見せていく演出がスマートです。

・作画
派手なアクションはないのですが、安定して動きも自然で、好感度の高いキャラ画です。円盤買っても作画に不満は持たないのではないでしょうか。

・音楽
効果的です。OP/EDはそれほどでもなかったので、飛ばすことが多かったです。

・演技
大河役・釘宮理恵さん、

櫛枝実乃梨役・堀江由衣さん、

北村祐作役・野島裕史さんが、

作画の演技とシンクロしていて、見事でした。特に釘宮理恵さんと堀江由衣さんの表向きと本気の時の台詞回しの違いが心情をしっかりと表現していて、見応えがありました。

キタエリさんの少し大人びた、これまた裏表のある表現も絶妙でした。

竜児役・間島淳司さんも良かったのですが、

ちょっと、杉田智和さんと被っちゃう感じだったのが残念だったのと、竜児の鈍さが不必要に強調される場面があったのが、ほんの少しだけ惜しかったなあ、と感じました。

若干出し入れはあるみたいですが、ほぼほぼ、原作終盤と並行して制作されていて、原作通りのストーリーのようなので、元が優れていたと考えますが、アニメに仕立てる料理の仕方も上手かったんじゃないかな、と思います。

2020年6月16日火曜日

アルドノア・ゼロ

アルドノア・ゼロ  総合:☆☆☆☆

ストーリーの決定に誰がどの程度関わっているのかわからないのですが、鉄血のオルフェンズに続いて、エンディングが良いです。虚淵玄さんや岡田麿里さん、麻枝准さん、大河内一楼さんらが原案、脚本、ストーリー構成に絡んでいると、ストーリについては、ほぼ安心です。この作品では虚淵玄さんの原案。脚本にも関わっています。

A-1 Pictures、TROYCA制作によるオリジナルアニメ。
サンライズが絡んでいないので、モビルスーツという単語を使えないせいなのか、カタフラクトと呼称している人型ロボット兵器を主軸とした、人類が火星まで生活圏を拡張している近未来SF。
1期 2014年7月スタート 全12話。30分枠。
2期 2015年1月スタート 全12話。30分枠。
全24話。展開が巧みです。

・ストーリー
古代文明の遺産ハイパーゲート。月で発見されたこのシステムは、火星までの人類の往来を容易にする。そして、人類は火星にて、さらなる古代文明の遺産・アルドノアを発見する。このアルドノアを利用すると、人類が到達し得なかった技術を行使することができ、そのアルドノアの起動に成功したアルドノア研究者は皇帝を名乗り火星にて帝国を建設、この技術を火星にて独占する。皇帝と彼に従う火星人類は、技術の共有を求める地球人類に対し、征服を持って対処しようとしている。
対立は平行線をたどったまま時は過ぎ、火星の第一王女であるアセイラム姫は、地球との和平を目指し、親善大使として地球に降り立つ。
(侍女の表情がいいですね)
しかし、張り巡らされた陰謀の末、彼女の暗殺計画が実行されることで、均衡を保っていた二つの勢力の激突の幕が切って落とされる。
この物語は、和平を目指すアセイラム姫と、姫の夢の実現だけを目的とするナイトと、自分たちに仇なす者たちを秀でた洞察力にてすべて排除しようとする地球人との物語。

ヒロインをめぐる争いの一面もあるのですが、覆しようのない身分の差による、必然とも思える結果に、現実を見るのです。「多田くんは恋をしない」より、やっぱり「ローマの休日」だな、と。

・演出
ヒロインの目指すところを応援したくなりますが、それを単純には許さないストーリー展開が自然なので、いつしか引き込まれてしまっています。また、ライバルヒーローの前半のコウモリっぷり、後半の姫の目的を履き違えてめざした天下布武っぷりが良い感じで迷走しているのも、ヒロインに加担したくなる下地になっています。
ここに、圧倒的な戦力差を、手品を物理法則で解明するようなヒーローの洞察力と戦果で爽快感を生み出し、一層、姫の目的への思い入れを深め、ヒーローとヒロインの結末に期待させておきながらのエンディングは、虚淵玄さんが絡んでいるものなあ、と納得するのです。
悪こそ正義、正義こそ悪のスタイルの徹底は、今回のライバルヒーローからは感じられないのですが、ある種の狂信的な忠義の末を見せつける演出は、さすがだな、と思いました。

・作画
ロボットのバトルアクションは本当にすごくなりましたね。キャラも安定しているし、とてもテレビアニメの水準とは思えませんでした。

・音楽
劇伴として素晴らしかったと感じました。オープニング、エンディングも飛ばさず観ました。

・演技
花江夏樹さんのクールガイがとにかく、かっこよかったです。

☆はちょっと辛めです。これは、おっとどっこい、がちょっと多すぎるからです。最終的には納得できないことはない、おっとどっこい、なんですが、これさえなければオススメでした。「鉄血のオルフェンズ」を見た後だからですかねえ。いや、虚淵玄さんなら、もう少し、違った展開を用意できたような気もします。

ラストシーンが頭から離れません。

2020年6月1日月曜日

感想INDEX 2020年6月版

整理、インデックス化、覚書。逐次更新。

※※※  アニメ聖地巡礼 ※※※※※※※※※※※※※※※
御朱印の旅
諏訪大社
鹿島神宮
江島神社
普通に御朱印の旅(漫画「あさひなぐ」とかでも、確か出てなかったはず)
武藏國 一之宮 小野神社


※※※  アニソン感想 ※※※※※※※※※※※※※※※
アニメオープニング・エンディングお気に入り楽曲
2020年冬
2019年秋
2019年夏
2019年春
2019年冬
2018年秋
2018年夏OP
2018年夏ED


※※※  アニメ感想 ※※※※※※※※※※※※※※※
☆の数順。同じ☆の数内はあいうえお順。

☆☆☆☆☆
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
ウォーリー(映画)
Angel Beats!
終物語
終物語SP
カールじいさんの空飛ぶ家(映画)
かくしごと
刀語
傾物語
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
鬼滅の刃
黒子のバスケ
けいおん!!
ケムリクサ
恋物語
攻殻機動隊(映画)
コードギアス 反逆のルルーシュ
ゴブリンスレイヤー
PSYCHO-PASS
さよならの朝に約束の花をかざろう(映画)
四月は君の嘘
SHIROBAKO
Charlotte(シャーロット)
涼宮ハルヒの憂鬱 1期
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
宇宙よりも遠い場所
ダーリン・イン・ザ・フランキス
TARI TARI
憑物語
天空の城ラピュタ(映画)
true tears
猫物語(白)
化物語
ヒナまつり
秒速5センチメートル
プリンセス・プリンシパル
魔法少女まどか☆マギカ
やがて君になる
やはり俺の青春ラブコメは間違っている。
ヤマノススメ
結城友奈は勇者である 結城友奈の章
結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章
幼女戦記
幼女戦記 劇場版(映画)
らき☆すた
Re:ゼロから始める異世界生活
ワンパンマン


☆☆☆☆
青の祓魔師
あそびあそばせ
AKIRA(映画)
ACCA13区監察課
アニマエール!
アップルシード(映画)
甘々と稲妻
荒ぶる季節の乙女どもよ。
アルドノア・ゼロ
イノセンス(映画)
色づく世界の明日から
上野さんは不器用
うさぎドロップ
うちのメイドがウザすぎる
AIR
映像研には手を出すな
エヴァンゲリヲン新劇場版(映画)
エロマンガ先生
えんどろ〜!
囮物語
鬼物語
ガールズ&パンツァー
ガールズ&パンツァー 劇場版
カウボーイビバップ
かぐや様は告らせたい
風が強く吹いている
彼方のアストラ
ガブリールドロップアウト
神様はじめました。◎
からかい上手の高木さん2
からくりサーカス
君の名は。(映画)
キルラキル
雲の向こう、約束の場所(映画)
グランベルム
グリザイア:ファントムトリガー
SSSS.GRIDMAN
けいおん!
けものフレンズ
恋は雨上がりのように
荒野のコトブキ飛行隊
ゴールデンカムイ
ゴールデンカムイ2期
心が叫びたがってるんだ(映画)
刻刻
言の葉の庭(映画)
この音とまれ!(2クール目)
この素晴らしい世界に祝福を!
この素晴らしい世界に祝福を!2
この世界の片隅に(映画)
このはな綺譚
暦物語
サクラクエスト
殺戮の天使
サムライチャンプルー
シュタインズゲート
少女終末旅行
女子高生の無駄づかい
ジョジョの奇妙な物語 黄金の風
ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!
センコロール・コネクト
川柳少女
ゾンビランドサガ 
進撃の巨人 ファーストシーズン(映画)
だがしかし
DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
ダンベル何キロ持てる?
超可動ガール1/6
月がきれい
ティム・バートンのコープスブライド(映画)
転生したらスライムだった件
とある科学の超電磁砲
とある科学の超電磁砲S
とある魔術の禁書目録
とある魔術の禁書目録II
東京マグニチュード8.0
時をかける少女(映画)
図書館戦争
刀使の巫女
とらドラ!
どろろ
長門有希ちゃんの消失
茄子 アンダルシアの夏(映画)
七つの大罪 戒めの復活
猫物語(黒)
ノラガミ
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
ハイスクール・フリート
ハイスコアガール
ハイスコアガール II
はたらく細胞
バッカーノ!
BackStreetGirls ゴクドルズ
ハクメイとミコチ
花咲くいろは
花咲くいろは HOME SWEET HOME(映画)
花物語
はねバド!
ハッピーシュガーライフ
パプリカ(映画)
ひそねとまそたん
ひとりぼっちの〇〇生活
氷菓
踏切時間
BLOOD THE LAST VAMPIRE(映画)
プラネット・ウィズ
フルーツバスケット
文豪ストレイドッグス 3期
へやキャン△
ベルセルク 2作目1期2期
宝石の国
僕だけがいない街
本好きの下剋上
まちカドまぞく
マナリアフレンズ
魔法科高校の劣等生
MIX
メルクストーリア
モブサイコ100 II
約束のネバーランド 1期
八十亀ちゃんかんさつにっき
ヤマノススメ サードシーズン
結城友奈は勇者である 勇者の章
ゆるキャン△
ようじょしぇんき(ミニアニメ)
楽園追放(映画)
ラブライブ!サンシャイン!!2期
Re:ステージ!ドリームデイズ
ReLIFE
RELEASE THE SPYCE
lain
若おかみは小学生
私に天使が舞い降りた!
私、能力は平均値でって言ったよね!


☆☆☆
愛玩怪獣
あかねさす少女
兄に付ける薬はない!3
アニメガタリズ
アフリカのサラリーマン
APPLESEED EX MACHINA(映画)
ありふれた職業で世界最強
アンゴルモア元寇合戦記
異世界カルテット
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
伊藤潤二コレクション
いばらの王 King of Thorn(映画)
妹さえいればいい
INGRESS THE ANIMATION
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
宇宙戦艦ティラミス2
ウマ娘プリティーダービー
URAHARA
桜花忍法帖 バジリスク新章
お酒は夫婦になってから
おしえて魔法のペンデュラム〜リルリルフェアリル〜
大人の一休さん
ヲタクに恋は難しい
学園ベビーシッターズ
賭ケグルイ
神様はじめました
からかい上手の高木さん
艦隊これくしょんー艦これー
神田川 JET GIRLS
傷物語(映画)
機動戦士Zガンダム
キノの旅
きみの声をとどけたい(映画)
キャロル&チューズデイ(1期のみ)
キャロル&チューズデイ
キリングバイツ
クズの本懐
群青のマグメル
けいおん!(映画)
ゲート
軒轅剣・蒼き曜
聲の形(映画)
胡蝶綺ー若き信長ー
五等分の花嫁
COPPELION
この音とまれ!
コップクラフト
こみっくがーるず
ささめきこと
サマーウォーズ(映画)
さらざんまい
ざんねんないきもの事典
実験品家族
邪神ちゃんドロップキック
女子かう生
重神機パンドーラ
シュタインズゲートゼロ
SHOW BY ROCK!! 1期
食戟のソーマ 神ノ皿
慎重勇者
涼宮ハルヒの消失(映画)
ストライクウィッチーズ
ストライクウィッチーズ 2期
スペースバグ
スロウスタート
世話やきキツネの仙狐さん
ソードアート・オンライン アリシゼーション(前)
続・終物語
ソマリと森の神様
ダーウィンズゲーム
多田くんは恋をしない
盾の勇者の成り上がり
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2
ちおちゃんの通学路
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!
つうかあ
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
ツルネー風舞高校弓道部ー
手品先輩
デスマーチからはじまる異世界狂奏曲
でびどる!
デビルズライン
天狼 Sirius the Jaeger
とある魔術の禁書目録III
とある科学の一方通行
東京喰種RE:
同居人はひざ、時々、頭のうえ。
となりの吸血鬼さん
偽物語
ネト充のススメ
ノブナガ先生の幼妻
博多明太!ぴりからこちゃん
バキ
ぱすてるメモリーズ
旗揚!けものみち
働くお兄さん!
八月のシンデレラナイン
BANANA FISH
バビロン
百錬の覇王と聖約の戦乙女
はるかなレシーブ
叛逆性ミリオンアーサー
叛逆性ミリオンアーサー2期
BanG Dream!
BanG Dream! 2nd season
BEATLESS
BEATLESS FinalStage
ピアノの森
BEASTARS
ビジネスフィッシュ
火ノ丸相撲
干物妹うまるちゃんR
ひもてはうす
ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン
フェアリーゴーン 1期
フェアリーゴーン 2期
フェアリーテイル 3期
Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア
Fate/stay night
Fate/Zero
ブギーポップは笑わない
フルメタル・パニックinvisible victory
フルメタル・パニックふもっふ
文豪ストレイドッグス
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
宝石商リチャード氏の謎鑑定
ぼくたちは勉強ができない
ぼくたちは勉強ができない!
僕の彼女がまじめすぎるしょびっちな件
ポプテピピック
魔入りました!入間くん
魔王様、リトライ!
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
魔法少女サイト
魔法少女特殊戦あすか
魔法使いの嫁
真夜中のオカルト公務員
みにとじ
焼肉店センゴク
やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続
闇芝居
ゆらぎ荘の幽奈さん
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
四畳半神話大系
夜は短し歩けよ乙女(映画)
ラーメン大好き小泉さん
ライフル・イズ・ビューティフル
ラディアン
ラブライブ!サンシャイン!!
ランウェイで笑って
リズと青い鳥(映画)
りゅうおうのおしごと!
ロードエルメロイ2世の事件簿 魔眼蒐集列車
LOST SONG
ワンパンマン2期


☆☆
アイドリッシュセブン
ISLAND
悪偶 -天才人形-
アサシンズプライド
あの夏で待ってる
雨色ココアsideG
・あんさんぶるスターズ!
異世界チート魔術師
いつだって僕らの恋は10cmだった
いぬやしき
W's《ウィズ》
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
うちタマ?!うちのタマ知りませんか?
浦島坂田船の日常
エガオノダイカ(1)  (2)
大人の防具屋さん
お前はまだグンマを知らない
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない
俺を好きなのはお前だけかよ
音楽少女
陰陽師・平安物語
ガーリー・エアフォース
かつて神だった獣たちへ
喰霊ー零ー
歌舞伎町シャーロック
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
寄宿学校のジュリエット
京都寺町三条のホームズ
銀河英雄伝説
KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-
クジラの子らは砂上に歌う
グランクレスト戦記
・GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2
グリムノーツ
警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 トクナナ
けものフレンズ2
限界アニメ「松山あおい物語」
賢者の孫
恋と嘘
攻殻機動隊V2.0
Code:Realize 創世の姫君
狐狸の歌
CONCEPTION
サークレット・プリンセス
七星のスバル
citrus
Just Because!
少女☆歌劇 レビュースターライト
消滅都市
真・中華一番!
涼宮ハルヒの憂鬱 2期
スタミュ 1期
・スタミュ 3期(守備範囲外ゆえ)
すのはら荘の管理人さん
3D彼女リアルガール
Z/X Code reunion
閃乱カグラ 東京妖魔編
その時、カノジョは。
ソラとウミのアイダ
・立花館 To Lie あんぐる
チア男子!!
厨病激発ボーイ
デート・ア・ライブ3
テレビ野郎ナナーナ わくわく洞窟ランド
刻越えのデリダ
ドメスティックな彼女
トライナイツ
なつなぐ!
なむあみだ仏っ!
なんでここに先生が?!
ヴァーチャルさんは見ている


・王様ゲーム
ぐらんぶる
ナカノヒトゲノム


蛇足
アニメメモ
ゆゆゆ「精霊レポート」
実写映画
LEON
オーディオ
バランス接続

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ  総合:☆☆☆☆☆

「悲しいけどこれ、戦争なのよね」by スレッガー・ロウ中尉(機動戦士ガンダムより)
これよりも、もっと戦争らしい戦争が描かれます。



サンライズによるオリジナルアニメ。
原作はファーストガンダムと同じだけれど、プロデューサーも違うし、長井龍雪監督に岡田麿里シリーズ構成の「あの花」コンビで、別物と言って良いです。設定の説明が幾分省略できるのかもしれないけれど、モビルスーツ、モビルアーマーという名称を使わざるを得ない製作の大人の事情のせいか、なぜに「機動戦士ガンダム」印なのか全くもって不明。この冠のせいで回避し続けていたけれど、同じ思いの自分と同じファーストガンダム命の人たちにも、ここは目を瞑ってぜひ観て欲しいと思います。
ただし、小学生以下、ひょっとすると中学生にも見せてはいけないと感じます。これもファーストと同じように、ある程度の大人が見るべきアニメです。

1期 2015年10月スタート 全25話。30分枠。
2期 2016年10月スタート 全25話。30分枠。
全50話。物語としてちょうど良い長さであり、長く感じることはないでしょう。


・ストーリー
地球人類が太陽系内に活動範囲を広げた未来の世界。そんな世界には貧困によりヒューマンデブリとして人以下の扱いに甘んじざるを得ない子供たちがいる。彼らは大人たちの道具として虐待を受けながら強制的に収容され貧しい生活を送っている。火星にあるヒューマンデブリを使役する組織にいた子供たちは、彼らが生き残るために命をかけて手に入れたアラヤシキシステムと、それにより効率的に操作できる300年前に起きた厄災を制圧したガンダムフレームを武器に、大人たちに反旗を翻す。彼らは利用し利用されながらも大人たちの後ろ盾を得ながら、自分達が最後に立つ居場所を求めて走り始める。

若い世代の対立に、是も非もないストーリー展開は、日本のアニメらしいと思います。悪党な大人には勧善懲悪で、まあ、人殺しを見て爽快と言ってはいけないのでしょうが、溜飲を下げて見せてくれるのも悪くないと思います。そしてラストも期待通りです。自分はキャラ依存した視聴者に迎合する終わり方は嫌いです。
さて、海外のコンテストを見れば、日本のアニメはガラパゴスだ、危機的だ、と警鐘を鳴らしていたアニメ監督がいらっしゃいましたが、本当にちゃんと日本のアニメを観ているんでしょうかね。そもそも、文化の話に、文明の閉鎖性への比喩に使われたガラパゴスを流用した批判は、単に外連味だけを際立たせたものであり、本質を逸脱するにも程がある仰りようです。日本の誇る伝統文化がガラパゴスで何が悪いのでしょうか?

・演出
宇宙を舞台にした(ほんとに制作はベースにしたらしい)「仁義なき戦い」や「ゴッドファーザー」をイメージしてくれれば、なんとなく内容の想像はつくと思うのですが、ロボットアニメにこの設定を導入して非常にうまく観せてくれています。虐げられた子供たちの未来への逃避行を社会革命という背景に溶け込ませているので、単なるヤクザの抗争で終わらせていない仕立て方がお見事です。
力のない子供たちの苦悩、日常を好む子供達の仲間への葛藤も劇中に入れることで、自分の思想と異なる子供たちにイライラすることもあるかもしれません。それでも最後には、そういう考え方もあるな、と思わせる演出、シナリオの運び方も素晴らしいと感じました。「とある科学の超電磁砲」での佐天涙子や、リゼロでのナツキ・スバルを連想します。

・作画
テレビアニメとしてこれ以上を望んではいけません。アクションも素晴らしいです。円盤買って、作画で後悔することはないはずです。

・音楽
劇伴として非常に効果的だと感じました。50話の長丁場だったので、飛ばすこともありましたが、総じてOP/EDもよかったです。特に4クール目のUruのエンディングはお気に入りです。


・演技
細谷佳正さん、櫻井孝宏さんが通常通りであるにも関わらず、流石の演技力に黙らざるを得ません、素晴らしいです。この方々を筆頭に本当に皆さん、素晴らしい台本を完璧に演じられていたと思います。主役の河西健吾さんもカッコ良かったし、ちょっと間違えればやりすぎになりそうなカルタ・イシューの井上喜久子さん、イオク・クジャンの島崎信長さんが目立ってました。普通に演じられていた人こそ、本当はうまいんだとも思うんですけどね^^

まあ、観てみてください。仁義なき戦いやゴッドファーザーの、人を引き付ける魅力と、これらとはまた違った展開、そして、ラストの融合に、きっと魅了されるのではないかと思います。
いやあ、フラウ・ボゥが幸せになって良かった、ておいおい、一年戦争から離れろよ自分^^;