2018年9月9日日曜日

偽物語

偽物語 総合:☆☆☆

アニメ化された物語シリーズの中で化物語に続いて放映されたのがこの偽物語。
原作のライトノベルは化物語・傷物語・偽物語の順に発表されました。原作は未読です。
実際に放映されたらBDに焼くと思いますので、実質は☆4なのですが、無くても困らない、とも思っているため、☆3です。

・ストーリー・演出
正義を追求する阿良々木君の妹達(火憐・月火)ファイアーシスターズが主役。
かれんビー7話、つきひフェニックス4話からなる全11話。
化物語と違って、
タイトルと内容との一致度が減り、かつ、一つのタイトルの中に複数のエピソードが混在するので、少し分かりづらくなりました。主役と怪異により名付けられるタイトルだったと思うのですが、物語に占める主役と怪異の割合が少ないです。
会話はまあまあ引き続き面白いのですが、全体として前作の阿良々木君と戦場ヶ原さん/羽川さんとの掛け合いのような切れ味の良さが少なくなったように感じました。

(以下、エンディングネタバレあり)

怪異との対決も無く、人と人とのそれぞれの価値観、正義感の争いになったので、解が求めづらくなりました。
その上、
「かれんビー」
本物の詐欺師と会話だけで終わっちゃうと結局丸め込まれただけなんじゃ無いか?
「つきひフェニックス」
<性悪説による善は全て偽善>から展開し、突如、得心して矛を収めてしまう影縫と狐につままれたような反応を示す阿良々木君
などの違和感を残したまま、
引き際をあっさりさせすぎたことで、主張の対立が放置され、化物語にあったすっきり感が希薄になったように思います。


・作画
前作・化物語同様、原画も動画もキャラも安定してます。

・音楽
クラシックテイストの楽曲がいいです。OPは相変わらず魅力的です。

・演技
化物語本編では、ほとんど出番のなかった坂本真綾さん、喜多村英梨さん、井口裕子さんのターンが来ました。坂本真綾さんの幼女体と完成体の対比が良かったです。
早見沙織さんも登場。

少し辛めだけど、化物語のインパクトに慣れてしまった後では、どうしても厳しくなってしまいます。

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