連載中の漫画が原作。原作は未読です。
2018年7月スタートアニメ。12話完結です。
・ストーリー
女子中学生3人組が「遊び人」と言うには極めて他愛のない「あそび」(もはや遊び人の定義からずれているのがギャグ)に興じる「遊び人研究会(略してあそ研)」で、日常的に巻き起こす、ちょっとダークなギャグアニメ。昔、「ざ・ぼんち」という漫才師が「お昼のワイドショーではA地点からB地点に普通に向かうだけなのに、なんて大げさな表現をして事件を盛るんだ」をネタに一世を風靡していましたが、「あそびあそばせ」では「A地点からB地点に普通に向かうだけなのに、てか、そもそもスタート地点を間違えてるから、道中も向かう先も無茶苦茶になってるじゃん」てなノリのギャグで笑わせてくれます。
・演出
可愛い女の子がデフォルメすると、普通はより可愛くなるのですが、こちらは逆にデフォルメしてオカルトになる演出です。これは原作通りであり、この作品の真骨頂なのですが、ひょっとすると原作ファンにはアニメより原作の表現の方が好ましいと思うかもしれません。自分が「ちおちゃんの通学路」で持った印象と同じように。
・作画
特にアクションがあるわけでもないので、アニメとして見せ場になるシーンはありません。
実写でここまでオカルトな顔になれる俳優さんはいないので、その点、アニメ向きの作品ではあります。
細い線とパステル調の色合いは、この作品の持ち味である、可愛い顔から突然変顔に激変するギャップを効果的にしています。確かに原作漫画の表紙は可愛すぎて、表紙詐欺と言われても仕方がないでしょうw アニメが原作と同じような絵柄になるのはしょうがないのですが、漫画の表紙クラスに可愛くしたキャラでアニメーション化されていれば、ギャップギャグとしてはより良かったようにも思います。
OP/EDはスルメのような感じです。
・演技
華子役・木野日菜さんは若い割りに声優経験が長く「刀使の巫女」の糸見沙耶香の暗くて大人しい演技とはかけ離れた今作の役回りも難なくこなしてるし、オリヴィア役・長江里加さん、香純役・小原好美さんとあわせた3人の掛け合いも楽しいです。
悠木碧さんも出ています。
主な2018年スタートのギャグがメインのアニメ(以下、お気に入り順。グランブルはダイビングアニメに分類)は
− あそびあそばせ
(予測不能なぶっ飛び方が最高)
− BackStreetGirls ゴクドルズ
(ありえない設定を、さもあり得るように進めたギャップギャグが秀逸)
− 邪神ちゃんドロップキック
(何気に人情系なのが良い)
− ちおちゃんの通学路
(ゲスっぷりを強調したギャグの時は他に類を見ない面白さ)
だと思うのですが、
あそびあそばせとゴクドルズ を☆一つ上乗せしたのは、キャラの振れ幅が大きく、ギャグの切れ味が良かった、と感じたためです。
ただし、4つとも読み切り型なので結末に消化不良はありませんが、「あそびあそばせ」だけは終わり方がやたら素っ気無いです、というか普通にプツッと切れる感じで、終わり方に工夫を感じた他の作品より、ちょっと減点対象です。
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