2018年12月29日土曜日

刻越えのデリダ

RErideD -刻越えのデリダ- 総合:☆☆

2018年10月スタート。全12話。オリジナルアニメ。

・ストーリー
自分の開発したものが世界に仇なすと気づき止めようと奔走するが失敗。目覚めた時は滅びかけた世界だった。タイムライドにより歴史を変えるための旅を始めるが、そこには大きな葛藤が横たわっていた。

・演出
というか設定。時間を扱ったSFは枚挙にいとまがないですが、スタートはハインラインの名作「夏への扉」に良く似てます。世界規模の陰謀に巻き込まれながら、トラウト理論によるタイムライド。その燃料、実現するための媒体。これらの設定に無理があるというか理屈が通っているようには思えないのです。ひょっとすると12話で語るには詰め込みすぎで消化不良だったのかもしれませんが、ちょっと致命的です。引き摺られてストーリーが駆け足に進むので、キャラが良いセリフを言っている風、ヒロイックな行動を取っている風ではあるのですが、恥ずかしい感じが先に来て、落ちてこないのも残念です。

・作画
これだけのものを作るのは、きっと大変なんだろうと思うのですが、視聴者からすれば、雑に見えます。アニメは総合芸術なので、舞台に問題があると、没頭しづらくなってしまいます。もうちょっと時間をかけてくれると良かった気はします。まあ、携帯とかで観る分にはいいんじゃないでしょうか。

・音楽
偉そうですが、悪くなかった、です。

・演技
このアニメ、音声だけ聞いてる方が、面白いです。

タイムトラベルは名作がひしめく分野です。そんな中でも設定の独自性はバッチリでしたので、不自然にならないうように描ききって欲しかったです。

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