2019年4月スタートのテレビアニメの感想です。
完結している漫画が原作。原作は未読です。全12話。
30分枠を川柳少女と二本立てで放映されました。プラトニックとそうでないものの2本立て。ティーンエイジにプラトニックはファンタジーかもしれませんが、なかなかTBSも実験的ですね。
・ストーリー
原作全部はやらないです。
色男で有名なクラスメイトに優しくされて惹かれ始めたもの、官能小説家の父に付けられた名前がトラウマとなっていて、肉欲について反射的に拒絶してしまう女の子のファーストキスまでのお話。引き換えに、秀才だった彼女の没落の歴史でもありますw
・演出
シリーズ構成・脚本は横手美智子さん、をもってしてもこのテーマを料理するのは難しかったですかね。まあ、原作のテイストをきちんと反映している、ということなんでしょう。今(2019年8月)現在放映されている岡田麿里さんの「荒ぶる季節の乙女どもよ。」と同じく男子だけでなく女子も頭の中はそれで一杯で振り回されるというのが両方のアニメに共通したテーマ。このリアルなテーマを「荒ぶる」よりはストレートに演出しています。しかし、結局、好き同士ではあるものの、ちゃんと付き合う前にするんだよねw その辺を曖昧にしたまま進む展開は、踏みとどまる勇気みたいなのを表現したかった(きっと贔屓目w)のかもしれませんが、かえって、中途半端に終わってしまった感じです。もう40年前になるけれど、テレビドラマ「三年B組金八先生」で杉田かおるが妊娠してしまうくらいのイベントを発生させ、その後のドロドロとかをきっちり描いて見せた方が、伝えたいことは伝わる気がします。さすがに、今の時代にそこまでの演出は無理なんですかね。
また、このアニメに限らず、女性側の感情を表立たせる表現は、今だからできるようになってきたのでしょうが、逆に男性側をヘタレにしてバランスをとってるように感じます。
実態はきっと現在の方が昂ぶっていると思うんだけど、表現の制限が厳しくなってるのでしょう。現実的に意味ある自主規制には思えませんけどねw
・作画
テレビアニメとしてよくはないです。自分としてはこの作画では円盤を買う勇気はないです。
・音楽
しっかりオーケストラを使ったような音楽も入っていたりでしっかりした劇伴音楽でした。OP/EDはあまり好みではなかったです。
・演技
和氣あず未さんがアップダウンの激しい葛藤を抱えた少女をうまく演じてました。
「ボクみたいな死体から見ると、やっぱり勿体無いと思うんだよね。才覚ある人間が恋愛感情で人生を台無しにしていく様を見ると。」by 斧乃木余接 恋愛感情でさえなく、ともかく肉欲、ですからねえw
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