2018年9月29日土曜日

アンゴルモア元寇合戦記

アンゴルモア元寇合戦記  総合:☆☆☆

期待度が高かった分、ちょっとがっかりでした。
連載中の漫画が原作。原作は既読。ほぼ原作通り。
2018年7月スタートアニメ。全12話。

・ストーリー
1回目の元寇・文永の役における史実・対馬侵攻に、対馬宗家の姫や対馬の流人たちの想像上の活躍を上乗せして描かれた物語です。しかし、少弐景資は何のために出てきたんでしょうね。

・演出
一応歴史モノですから、史実と違う結末は用意できない訳で、悲惨な結果を題材にしている以上、救いのない物語になるのは仕方のないことでしょう。未来への希望でまとめたいのはわかりますが、なかなか厳しいものがあり、同胞がむざむざと殺されるのを続けざまに見せられるだけの戦史を、娯楽にするのは難しいと思います。侵攻国に対する敵愾心を煽るだけで終わってしまいます。

・作画
年代物の合戦絵巻を表現したかったのでしょうか、通常の画の上に、古びた磨りガラスのようなフィルターを一枚噛ませた作画です。目障りに感じる時もあり、良いような悪いような微妙な表現手法です。漫画同様元々のキャラクターデザインはキャラの描き分けもはっきりしていて、女性も美人で魅力的なのですが、肝心のアクションが今時にしては動きが少なく残念に思いました。

・音楽
内容が悲惨ですからねえ。盛りあげろって言われても、こちらも難しいものがあるかもしれませんねえ。

・演技
アニメ映画「君の膵臓をたべたい」のヒロイン役など、芸名もあって最近目立つLynnさんですが、ここではちょっと気合入りすぎている気もします。

日本人としては神風が吹いてくれて、やっと落ち着けるのが元寇なので、対馬侵攻だけで終わりとなると、どうしても、面白くねえな、てことになります。

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