2018年5月4日金曜日

幼女戦記 vs 魔法科高校の劣等生

幼女戦記      総合:☆☆☆☆☆
魔法科高校の劣等生 総合:☆☆☆☆

なぜ、この二つか。そう、俺最強アニメ対決です。他にもあるとは思いますが、あえてお気に入りのこの二つで。

ちなみに、原作は、幼女戦記は1巻で終了。魔法科高校の劣等生は既刊全巻完読済み。
なお、幼女戦記の漫画はヒロインの思惑と世間のヒロインに対する評価のズレの表現が絶妙な味を出していて、成功していると思います。魔法科高校の劣等生は、〇〇編ごとに作画が変わり、全巻揃えようという気にはならない出来栄えです。

・ストーリ
原作が現在進行形のこの2作品。アニメとしてまとめきった点で、幼女戦記に軍配が上がり、魔法科高校の劣等生はあまりに尻切れとんぼな状態なのが痛い。続編出る出る詐欺も痛い。映画も痛い。この点が総合評価の差になっています。
主人公は双方魔法使いで、アニメに取り上げられている時代ではそれぞれ世界最強と言えましょう。その理由となっている背景や世界観も、それぞれ十分に納得いく設定となっており、どちらも面白い。転生ものがあまりに氾濫している昨今でも、幼女戦記のそれは、伝統的なリーインカーネーションをベースとしているのが成功していますし、魔法科高校の劣等性では、魔法を科学とした設定が功を奏しています。魔法科高校の劣等生は俺最強の上、ハーレム状態だけど、本人が、それを意識できない設定としているため、あまり嫌らしくなりすぎていないのも、他の作品よりいい点ですかね。幼女戦記のターニャもヴィーシャもアニメ王道の美少女ではないのですが、それが欠点にならないのは、やはりストーリだけでも魅せられる作品だからかと思います。

・作画
比較しちゃかわいそうかもしれませんが、幼女戦記の方が安定しているし、アクションも迫力があって良いです。深雪と十文字がテロの車を止めたシーンの深雪はかっこよかったけどね。ちょっと気になる点を一つだけ。幼女戦記を観ていると、煙の表現が今時はすごいな、と思うのですが、タバコを吸っていた身としては、立ち昇り方が遅いのが気になります。わざとにも思えますが。

・音楽
魔法科高校の劣等生は、音楽があまり自己主張せず、背景として作品を盛り上げています。ヒロインに合わせて美しい感じの曲が多いです。幼女戦記の方はヒロイン側の曲の方がどす黒く、スターウォーズのインペリアルマーチのような存在感を放っています。なお、ブルーレイの幼女戦記は低音をかなり強調していて、迫力が増しています。

・演技
幼女戦記の悠木碧さんは本当にすごいですな。エンディングも歌ってて、この方、歌もうまい。アニメ「ハクメイとミコチ」でも美声が必要なキャラで出演されてましたね。ちなみに現在活発に活躍されている女性声優の中からあえての筆者的御三家は、悠木碧さん、花澤香菜さん、早見沙織さんです。早見沙織さんは、誰をやっても池田秀一(代表:機動戦士ガンダムのシャア・アズナブル)さんと同様、さほどキャラにより声を変えない方なのですが、本当に役にハマる人ですね。キャスティングの妙、だけではなく、演技力の賜物かと。早見沙織さんは両作品に出演され、持ち味の優しい声で、それでいて、やる時はきっちり気合を表現する演技で、作品を盛り上げています。花澤香菜さんも魔法科高校の劣等生に重要なサブで透明感のある声を聞かせてくれています。
そういえば七色の声が出せる三ツ矢雄二さんも、声優にとって、必ずしも七色の声が出せるのは必要条件ではない、と言ってましたね。とにかく、キャラに合った演技力、ですね。

次も行き当たりばったりです。

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