2018年5月28日月曜日

クズの本懐 vs 僕の彼女がまじめすぎるしょびっちな件

クズの本懐              総合:☆☆☆
僕の彼女がまじめすぎるしょびっちな件 総合:☆☆☆

原作は漫画。「クズの本懐(以下クズ)」歪んだエロと「僕の彼女がまじめすぎるしょびっちな件(以下しょびっち)」明るいエロコメ。本来前者は百合が強すぎるけど漫画「彼女とカメラと彼女の季節」「やがて君になる」、もしくは、れっきとした18禁あたりと比較すべきかも。後者は世界観が違うけど「つぐもも」とかかな。まあ、高校を舞台としたエロアニメ同士ということで。「クズ」の漫画は一応完結してることになるのかな。完読。「しょびっち」は現在進行形。だけど、読み切り系なので、本来は最終回を気にする必要ないはず。

・ストーリー
「クズ」はねえ。感情移入できるキャラが皆無という、まれな特徴を持ち、最後までスプラッター映画でも観るような異様さに包まれています。理解が及ばないお話を、なんでも「深い」で理解したふりするのはやめようぜ。まあ、アダルトとして観ることを前提にするなら、深いけど。故にかろうじて☆3。
「しょびっち」は普通の事をエロに誤解するヒロインの天然ボケぶりをギャグとして楽しむアニメで、これは成功していると感じます。思わずクスクス笑ってしまうこともしばしば。また、こんな可愛いくて真面目な子がこんな卑猥な発想しちゃあいかんよ、とつい思ってしまうギャップも良いですね。ただ、現在進行形漫画のアニメ化なので、なんか最後が強引。青春物語風にしたかったみたいに見えないこともないけれど、そこは成功していないかな。

・作画
「クズ」はいいんじゃないでしょうか。「しょびっち」の円盤は作画の点からは買う気になれないかな。

・音楽
ふつうに。

・演技
「クズ」は「刻刻」ヒロインの安済知佳さん。フラフラをよく演じてくれていますが、ただ、ここでは、豊崎愛生さんの人間性欠如の悪女っぷりと島崎信長さんの倫理観欠如の虚無感が突出しています。
「しょびっち」ヒロインは悠木碧さん。ヒロイン街道をまっしぐらに進むより、ちょい役だろうがなんだろうが、いろんな役を嫌がらずにこなしていくことの方が、声優さんの世界で生き続けるには大切だと聞いたことがありますが、しかし、ここまでやらなくても^^; 今の悠木碧さんなら、もうちょっと役を選んでも世間は許してくれるのではないかしら。このアニメでも、悠木碧さんだとは推測のつかない声色を使って、際どいセリフ吐きまくりのキャラを演じています。さすがにこの声で、このキャラを表現するのは厳しい感じだけど、演技がうまいから困る^^

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