2018年9月14日金曜日

恋と嘘

恋と嘘 総合:☆☆

連載中の漫画が原作。原作既刊既読です。
2017年7月スタート、12話完結です。

・ストーリー
政府ご推奨のお見合いシステムが導入された近未来の日本が舞台になっています。そもそも、お見合いシステムに登録するのは基本的に本人の意思、だったんですが、実績が積み重なり、このシステムを利用した夫婦が親となっていくにしたがって、その優位性が証明され(ただし、政府により情報操作されていた可能性は皆無ではない)、社会的にこのシステムを利用するのが善とされる世界の中、恋愛感情で繋がるヒロインとシステムで選ばれたライバルヒロインの間を揺れ動く男の子の物語です。

・演出
このシステムでは、大抵の場合、満16歳になると、政府から、システムで選ばれた結婚相手の通知を受け取ります。その相手と付き合い、いずれ結婚に至ることがほとんどで、これを正当な理由なしに拒否などした場合、社会的にペナルティが課せられます。ちょうど思春期と重なるため、主人公たちのように揺れ動くことになってしまうのは、致し方ないことでしょう。しかし、、連載中の漫画だから、苦労したとは思うのですが、それでも、このラストは、ちょっと不自然じゃないかなあ。事なかれで終わってしまったような感じです。

・作画
テレビアニメとして、まあ、普通です。元々の漫画も、とびきり画が上手と言うわけでもないですし。

・音楽
ふつうかな、と。

・演技
ヒロインは花澤香菜さん。ライバルヒロインに牧野由依さん。キタエリさんも出ています。この辺の人たちに悪い感想を持つことは、ないですね。
主人公の逢坂良太さんは、原作主人公の気持ち悪さを少し緩和してくれていて良かったと思います。

SFとしての設定は面白いので、然るべき人が書くと、もうちょっと楽しめる作品になりそうな気はします。主人公の振る舞いが、芯があるように見えて、煮え切らない。狙いだとしても、少しいらいらする感じが難点なんですよね。アニメのエンディングは原作のそれに輪をかけてしまっているので残念でした。

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