2019年10月24日木曜日

コップクラフト

コップクラフト 総合:☆☆☆

ちょっと辛いかな^^;
フルメタの賀東招二さん原作。原作は未読です。
2019年7月スタート。全12話。30分アニメ。
9話と10話の間に9.5話とする回がありましたが、まあ、9話までの総集編です。

・ストーリー
地球上に突如現れた異世界とつながるゲート。ゲートを通じで人類と異世界に住むセマーニ人との対立や交流が始まるが、様々なトラブルが発生する。全面的な対決を回避するため、セマーニ人と人類との緩衝地帯として、サンテレサ市が建設され、そこでは、一攫千金を目論むセマーニ人と人類とが集まり、一つの社会を形成していった。多種多様な民族が集まれば犯罪はつきもの。そのような世界の秩序を守るためにサンテレサ市には警察が組織されていた。ある時、犯罪目的で誘拐された異世界の妖精を助けるために、一人のセマーニ人女性騎士が派遣されてきた。彼女とサンテレサ市警の刑事は、妖精を利用した犯罪捜査に取り組む。この物語は、セマーニ人騎士と彼女の相棒となったサンテレサ市警の刑事との交流、そして、犯罪に立ち向かっていく日々が描かれる。



異世界転移転生ものにストップがかかったせいか、異次元空間突如現るものが増えてきたような気がします。ファンタジーを作る上で、この設定に何かメリットがあるのか、ちょっと理解しづらいです。

・演出
暗躍する犯罪集団の捜査を組み合わせ、あまりギスギスしすぎないようにオブラートに包みながら、異文化が触れ合うことによる社会的な偏見や差別の問題を風刺しています。ただ、得体の知れない強敵・魔術師を登場させ、正義対悪の図式を大きく入れ込んでしまったために、12話でまとめるにはまとまりに欠け、少々大風呂敷を広げすぎた印象を持ちました。人類に混じって悪事に染まるセマーニ人vs警察の犯罪ミステリー、もしくは捕物アクション活劇とするか、先に挙げたような社会問題を掘り下げるかのどちらかに絞った方が、より訴求力はあったのではないでしょうか。

・作画
テレビアニメとしては良いと思いました。キャラも安定してます。さらに、ヒロインのデザインが魅力的でした。アクションも迫力がありました。

・音楽
OP・大石昌良さんの歌が、世界観をよく表していましたし、ポップで明るく元気な曲調のおかげで、さあ観るぞーとワクワクしました。

・演技
津田健次郎さんが自然で素晴らしかったです。キャラの魅力が引き立ち、アニメのクオリティを総合的に向上させるほどでした。

魅力的なキャラが織りなすストーリーに惹きつけられましたが、1クールでは賀東さんの物語を見せるには短かったですかね。魔術師を冒頭で伏線として登場させ、回収したのはいいのですが、盛り上がりきれなかったと感じました。

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