八月のシンデレラナイン  総合:☆☆☆
2019年4月スタート。全12話
ゲーム原作です。きっとゲームでの特典でもあるのでしょう。ツイッターのフォロワーは、普通のアニメとは思えない数です^^
・ストーリー
ゲームでは、プレイヤーがコーチというか監督になって有原翼らを鍛え、甲子園を目指すストーリーになっているようですが、アニメでは、このプレイヤーに該当するキャラクターがいません。
中学生時代、野球のリトル・シニアリーグで全国制覇を果たしたチームの主力遊撃手・有原翼(あの高野連とは違い、リトル・シニアは米国発祥、自由の国の思想のもと、女子の参加も認められています。日本では女子だけのリーグも存在します。)は高校に進学し、大好きな野球をするために女子硬式野球部を立ち上げようとします。もともと存在していなかった部ですから、メンバー集めから大変です。しかし、持ち前の明るく前向き、そして思いやりに溢れる有原翼のもとに、次々とメンバーが集まり、経験者、初心者の枠を超え、大会へ挑むまでの過程が描かれます。
・演出
もっと、世間の厚い壁に阻まれる展開を予想して身構えていたのですが、割とすんなりとハードルを超えて行ってくれたのでホッとしました。まだまだ、普及途中の女子野球ですが、子供の頃から馴染んでいるスポーツだったりする子たちも多いでしょうから、裾野が広がって女子野球も盛んになってくれるといいですね。
この手のゲームものだと、つい、プリズムコートも思い出し、そこでもやっぱりギャルゲー要素が入り込むのですが、アニメ化するにあたり、恋愛を絡めず、あくまで女子野球の魅力に特化した演出は良かったと思います。
・作画
(上から続く)なので、作画ががががが。これ、MIX、とは言わないまでも、ダイヤのAくらいの作画をしてくれていればもっと良かったのに。。。せっかくの志の腰を折ってしまっている感じさえしてしまい、非常に残念です。作画でも、女子野球をしっかり支援してあげて欲しかったです。
・演技
ちょっと可愛らしすぎる感じもしましたが、適切なキャスティングと、それぞれのキャラに応じた演技で、普通に楽しめました。
・音楽
特にエンディングは良かったですね。まあ、名曲のカバーですから当然と言えば当然なんですが、内容にあった選曲はナイスでした。
<野球についての蛇足>
まあ、欧米人の野球の試合の中に、普通の日本人が混じると、サードなんか、打球の速さに身の危険を感じるかもしれません。同様に、女子が身体のできつつある男子に混じって野球をするのには危険も付きまとうでしょう。が、禁止、というのは女性を思いやっているようでいて、保身しているにすぎないです。ひょっとすると、差別、蔑視しているのではないかと疑いたくなります。高野連のお偉いさん方は吉田沙保里に勝てるんでしょうかw
ちなみに少年野球の実情もひどいもんです。指導者がルールを知らないにもほどがあります。例えば牽制時、一塁(に限って)への偽投はボークですが、当然プレートを外していればボークにはなりません。ボークに取る連中、多いんです、信じられないでしょうがw 一塁にだけは偽投はボーク、とだけ、バカみたいに覚えているのでしょうw
あと、振り逃げ。塁が埋まっている(一塁に走者がいる)と振り逃げはできない、とだけ盲信していて、2アウトでは、振り逃げが可能になることを知らない人もかなり多いです。つまり、なぜ一塁に走者がいると振り逃げできないのか、の意味を知らない人だらけなんです。割と馴染みのあるインフィールドフライは、2アウトでは宣言されませんが、基本的な考え方はそれと同じです。守備側が故意にミスすることにより利益を得られる可能性が生まれる事を否定しているから、です。ここまで言えばわかる人にはわかると思うのですが、2アウト以外で、一塁に走者がいる状態で振り逃げを可能にしてしまうと、捕手がわざと落球し、ダブルプレーを狙えるからです。だから、2アウトの時には攻撃側にそのリスクがないので、振り逃げが可能になるのです。
子供の頃、区役所でグラウンド使用許可をもらっていたにも関わらず、野球チームの監督オヤジに、関係ねーと、勝手に自分のチームのためにグランドを横取りされたことがあるので、野球の自称指導者連中の湧いた頭に昔っからムカついているせいで、どうしても攻撃的になってしまいますw
野球のルールは複雑なんで、クレバーな人じゃないとできないんですw
この最後のバッター。カブレラを模しているんですが、それにしてもかっこいいと思いませんか?^^
 
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