結城友奈は勇者である 総合:☆☆☆☆☆
・作画
安定してますよねー。シーンが変わると、おっと、違う人になっちまったよ、ていう違和感はほぼ皆無。引いた時の顔も描きわけられているし、動きの速いシーンでも最後までしっかり表情を描き切っていて、TVアニメなのにすごいなあ、と思います。作画がダサいとどうしても、録画で十分だとなるのですが、ここまでクオリティが高いと円盤でも損した気分にならないのでは。studio五組で最近観た「ラーメン大好き小泉さん」や「刀使の巫女」よりもずっとクオリティが高い。「刀使の巫女」なんか戦闘シーンはポリゴンでそれなりに滑らかな動きを提供してくれているのに、通常アニメの方がなあ。原画の統一感のなさも酷いし、お話は面白いのに残念。「ゆゆゆ」並みのクオリティを維持してくれていればなあ。逆にそれだけ、勇者であるシリーズは、studio五組には特別な作品なのでしょう。
・音楽
シーンに応じた感動を誘導してくれていて、理想じゃないでしょうか。悲壮感漂わせるときにはレクイエム調とか、若干定型文なのはあるけど、まあ、あくまで伴奏だし、伴奏とはいえ単体でも十分に聞き応えもあるから、お気に入りです。
・演出
もう、天才的。心情がよく伝わる。表情の描き方など、言葉にしてもらわなくても、きちんと伝わってくる。「私がついてる」という握りこぶしが震えていたり、信じていたものに嘘をつかれた動揺から、ヨロヨロと歩く途中でちゃぶ台に軽くつまずいたり。それらの演出を生かすアニメーションも、すごく丁寧で自然な動きをしてくれます。
あと、特筆なのが、上手に視聴者をミスリードするんですよね。メールを送った後、電話が鳴る。その件かなと、頭に思い描かせた隙をついて、別の件の電話だったり、とかね。ちなみに勇者であるシリーズの続編アニメでもこの手法は健在で、悲惨な結果を想像させたかと思いきやホッとさせ、でもやっぱりみたいな表現をよく使われる。うまいなあ、と思うのです。
・演技
この作品、とにかく、5人の勇者たちの心の動きに視聴者の気持ちを集中させたかったのでしょう。先代勇者以外の他のキャラクターはエキストラレベルでしか現れないです。制作陣の期待に応える形で5人の勇者を担当されている声優さんたち皆さんが、気持ちの入った熱演をされてます。お話がお話なので気持ち入って当然、というのもあるのかもしれませんが、お話を台無しにしないで、安心してストーリにのめりこませてくれるのは、結局は声優さんたちの優れた演技があったればこそ、かと思います。あそこがすごいとかここがすごいとか、細かくあげたらキリがないのですが、9話はとにかくすごいです。
まあ、ちょっと、思い入れが強すぎる感想な気もしないではないですが、とにかくお気に入りの作品の一つということで。つぎは「まどマギ」を。
まあ、ちょっと、思い入れが強すぎる感想な気もしないではないですが、とにかくお気に入りの作品の一つということで。つぎは「まどマギ」を。
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