2010年4月スタート 全11話。
・ストーリー
ifストーリー。私が大学1回生の時に選んだサークル活動により、様々な未来に分岐していく並行世界の物語。
妖怪のような謎の人物、マドンナなどが散りばめられていて、これらの登場人物が効果的です。さらに並行世界とはいえ、隣の世界の記憶(これらの人物や私自身)がおぼろげながら残っている設定によって、一本の物語として成り立たせています。シュタゲの主人公がすべての並行世界での記憶を引き継いでいるのよりは軽いですが、並行世界を題材にした場合、縦軸につなぐ何かが無いと物語として成り立たないので、SFとしては釈然としないものを感じます。つまり、並行世界は交わらないから並行世界な訳で、隣の世界に移動できる、する、にはそれなりの説明がないと、単に、何回もやり直しがきく特異能力者のお話に見えるのです。このアニメでは、元に戻る、タイムリープする理由が不明なのです。さらに、様々な未来像を見せられるのですが、それぞれのエピソードが楽しいかというと、そうでもないところが、残念で、途中で飽きます。涼宮ハルヒの憂鬱の2期ほどではないですけど、というか、これなら、涼宮ハルヒの憂鬱の2期の方が、まだ潔いとすら思えます。
並行世界を綺麗にまとめた物語といえば、小説「僕は明日、昨日の君とデートする」が秀逸だと自分は思います。
・演出
基本一人称小説のアニメ化なので、涼宮ハルヒシリーズのキョンや物語シリーズの阿良々木暦のように主人公・私が早口にのべつくまなく喋り捲る形で演出しています。演出自体は原作をうまくアニメ化したんじゃないかな、と感じました。
・作画
特徴的な絵で、あまりアニメらしくない、平たい漫画が動いている感じ。これはこれで趣はあります。
・音楽
劇伴として普通かと。
・演技
いつもながらですみませんが、みなさん達者です。その中でも坂本真綾さんは、やっぱり何やらせても新鮮で素敵です。
やり直したい願望は誰しもが持つ夢で、それを疑似体験できる物語が求められるのはわかりますが、安直にすぎる展開は、どうかな、と思います。短いから全部見ましたが、ちょっと甘めの星の数です。
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