完結している漫画が原作です。原作は既読です。
ハイスコアガールの時に放映されず、OVAとして販売された13話から15話。
および
ハイスコアガールII 全9話の合わせて12話が
ハイスコアガールの時に放映されず、OVAとして販売された13話から15話。
および
ハイスコアガールII 全9話の合わせて12話が
・ストーリー
矢口春雄は、大野晶の心の支えとなるため、大好きなゲームを断ち、晶の進学する名門・上蘭高校受験に挑戦、そして、失敗。晶と春雄の特別な場所であったゲームセンターで、ばったり出会ってしまった時の気まずさを想像し、ゲームから距離を置いていた。
それまで、才能を認めながらも初心者初心者と舐め切っていた日高小春に、得意な対戦格闘ゲームで完膚なきまでに叩きのめされ、自分の腕が鈍っていることを痛感。それをバネに再びゲームに没頭するようになる。そして、小春に再戦を申し込むが、小春から、再戦してもいいが、もし自分が勝ったら、付き合ってくれと告白される。
以上、前作のラスト。
今作では、春雄が小春との再戦に踏ん切りをつける過程前後のOVA部分と、再戦後の晶と春雄のプラトニックなラブロマンス、それに、叶わない片想いを一途に続ける小春の恋物語が描かれる。
再三ですが^^; 1990年初頭のゲームブームに郷愁を感じて、このアニメにのめり込む方も多いとは思うのですが、あくまで、その頃を舞台背景に展開される、高校生のラブコメディです。
・演出
1990年頃のゲームをそのままアニメの中に取り込んでいるため、2次元のアニメのままだと、バランスが悪くなりそうです。なので、フル3DCGでの演出を制作は選択したそうですが、これは見事にハマりましたね。また、テンポが良いし、キャスティングも素晴らしかったです。原作では当然ゲームプレイはコマ割りなのですが、アニメ化することで実際のプレイ画面が見られるため、音楽漫画をアニメ化するのと同様、漫画ではできないリアルな描写も可能となり、漫画を昇華できているなと感じました。
・作画
3DCGといってもモーションキャプチャーでのポリゴンというわけではなく、人物描写をリアルに寄せているのとは違う作画です。でもそれが、押切蓮介の作画をうまくアニメにし、かつ、コマ割りを埋めることで命を与え、感情を的確に表現する動く表情により、物語に没頭させてくれます。漫画の作風を上手に発展させた、一風変わった味のある作画だと思いました。
・音楽
劇伴は効果音的。そもそもゲーム音楽とかがガヤガヤ鳴ってますからね。OPはsora tob sakana、EDは「やくしまるえつこ」さんで統一しているので、曲はIとIIで変わりますが、ハイスコアガールの全体を彩るのに違和感がなく、良かったです。I,IIとも、自分の好きな系統の曲なので、特にお気に入りです。
脱線ですが、「やくしまるえつこ & 砂原良徳」さんが坂本龍一さん作曲の『Ballet Mecanique』をカバーしています。劇場版ANEMONE・交響詩編エウレカセブンの挿入歌。本家もいいんですが、これも相当お気に入りです。
・演技
天﨑滉平さん、ゲームを語り出すと止まらない、一つのことに一生懸命な春雄を好演しています。一歩間違えれば痛い人になるところを、小春が好きになるのも無理はないし、これなら晶が一緒にいても楽しいと思うんだろうな、と納得する演技です。
そして、小春・広瀬ゆうきさんです。「ハイスコアガール」の時にも書きましたが、ちょっと怖そうで暗い感じの原作・小春を可愛いらしい少女に変えました。原作のままですと一途さが違う方向で捉えられかねないと思うのですが、これをうまく回避しています。180度違う性格になっているわけではなく、ほんのちょっとした匙加減で、これだけ好印象にできるんだなと、すごいなと。ハイスコアガールの漫画の続編が、日高小春をヒロインにして連載開始されたそうですが、これ、ひとえに、広瀬ゆうきさん効果なんじゃないかと密かに思っています。
最後に晶・鈴代紗弓さん。相当うまい人なんですが、モガ〜とかムフ〜とかしか言わないのに、だんだん鈴代さんらしくなってきて、なんか面白かったです。
周りを赤崎千夏さん、新井里美さん、伊藤静さん、興津和幸さん、チョーさんらが固め、
ちょい役でも、ちょー短気者ゲーマーに松岡禎丞さん、中村悠一さん、杉田智和さんなど、なかなかに豪勢でした。
独創的な作品なので、本当は☆は5にしたかったのですが、、、今でも絶賛お悩み中^^;



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