ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 総合:☆☆☆
連載中のラノベをアニメ化。2018年10月スタート。全12話。
100年戦争におけるオルレアンの戦いからシャルル王太子の戴冠までの歴史をモチーフにしたファンタジー。
・ストーリー
錬金術師モンモランシ。生涯助け合う仲間と誓い合ったリッシュモン、フィリップ、シャルロットたちと共に参戦したアザンクール戦の際、彼女らの窮地に何もすることができず、彼女らに苦難の道を歩ませることとなった。賢者の石の秘密を妖精の女王から聞き、仲間を救うため、賢者の石を活性化させユリスとなるための媒介エリクシルの開発に力を尽くすが成功せず、無為な7年間を過ごすことになった。メンヒルで初めて開発に成功するが、事故により、エリクシルを自分の体内で生成する体質になってしまったモンモランシは、その地で出会ったジャンヌ・ダルクを助けるために、賢者の石とエリクシルを使ってユリス化させた。聖女となったジャンヌ・ダルクと彼女を活性化させるエリクシルを持つ錬金術師モンモランシはフランスを救うために立ち上がりイングランドとの戦いに挑む。
・演出
ランスの戴冠で終わりにするのはジャンヌ・ダルクの歴史から考えると、明るい部分だけを切り取るかたちになっていて、この雰囲気のアニメとしてまとめるのには適切で良かったと思いました。
史実では突如現れた聖女ジャンヌ・ダルクとそれを利用する貴族たちの協調と裏切りという構図だと思うのですが、この物語では、その貴族を女性にすることで、モンモランシを中心に据え直し、彼を取り巻くハーレム愛憎劇に変化させています。
良いのか悪いのかは人それぞれと思いますが、自分はまあ、アニメだし、と、史実を思い起こしながらも、ひらひらと普通に面白がって観ていたって感じですかね。この設定にしたことで、コアのアニメファンにはウケそうだなあ、とも思いました。
・作画
テレビアニメとしてはこれくらいで普通じゃないかな、と思います。
・音楽
サントラは劇的なシーンでも出しゃばらずに良いですよね。渕上舞さんのOP「リベラシオン」はなかなか。ただ、毎回変わるエンディング曲の方が悲しげな感じで気に入って聞いてました。
・演技
ヒロインに大野柚布子さん、サブヒロインたちに、沼倉愛美さん、大西沙織さん、高田憂希さん、石上静香さんと大好きな声優さんたちが並んだので、内容より演技を楽しんでた部分、あります。
エロ要素やベーゼ演出もあり、ちょっとウケを狙いすぎな気もしましたが、クライマックスの盛り上がりも結構あり、普通に面白かったです。原作はランス以降もあるみたいなので、続編もあるのかもしれませんね。その時はもっとダークにしてくれた方が良い気はします。
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