殺戮の天使 総合:☆☆☆☆
ゲーム原作。
同じ時期にスタートしたハッピーシュガーライフと同じサイコホラーもの。
2018年7月スタート。12話テレビ放送。13話から16話まではネット配信。
自分はアマゾンプライム入ってるので無料だけど、そうでない人は有料なのかな。
ハイスコアガールと同じような手法です。
最初は☆3だったのですが、後半盛り上がってきたので、ランクアップ。
ただ、盛り上がってきたところから有料じゃないと観れないのだとすると、ちょっと引くので、☆3に近い☆4。ハイスコアガールの☆4と比べるとお話の面白さ的にはハイスコアガールが個人的には上。
ある意味、「ハッピーシュガーライフ」も「ハイスコアガール」も「殺戮の天使」も三者三様の歪んだラブストーリーといえましょう。
・ストーリー
両親の惨殺現場で発見されたレイチェル・ガードナー。少女は保護施設でカウンセリングを受けていたはずなのですが、実はその施設、各階に猟奇殺人者が巣くう殺人の館だったのでした。少女は最初に出会った連続殺人犯ザックに「私を殺して」(まず最初に発生する謎です。これがこの作品のテーマである、とも言えます)と願いますが、「殺してもつまらない目をしている」「外に出てもう少しましな目をしていたら殺してやる」「外に出るためには俺には知恵が足りないから、お前が知恵を貸して外に出せ」と言われます。レイチェルは外に出たら必ず殺してくれることを条件に、ザックと共に殺人者の巣窟からの脱出を試みます。
・演出。
殆ど外光の入らないビル内の移動となっていて、常に暗い雰囲気なのが、いかにもアドベンチャーゲーム原作っぽいです。
迫りくる殺人者たちの変質者ぶりは、変な言い方ですが、そうなるべくしてなってしまった過去を織り込みながら見せることで、単なるバーサカーではない狂人としてうまく表現されていたと思います。
レイチェルとザック。最初に二人の間で交わされた契約「外に出たら殺して(やる/もらう)」の意味が、ゆっくりと形を変えていく演出もなかなかよく、クライマックスからエンディングに向かう中では、すっかり違うものに置き換わってしまいます。そして、その変化が、レイチェルとザックの実存の変化をも表しているのです。
・作画
まあ、普通じゃないですかねえ。特にすげえ、という点は思い浮かばないです。
・音楽
こちらは、良い曲が多かったように思います。サントラが心情を歌い上げています。
・演技
レイチェル・千菅春香さん、良かったんじゃないでしょうか。ザックの岡本信彦さん、最初は馴染めなかったのですが、けっこう細かい抑揚に気を配ってくれる声優さんみたいで、だんだんと癖になりました。櫻井孝宏さん、大塚芳忠さん、の悪役が、作品を底上げしたように思います。
まあ、配信方法がねえ。もっとも、普通に放映してくれて☆4、今回のようなやり方だと☆3が妥当だったかな、という気もしています。
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