2018年6月18日月曜日

ウマ娘 プリティーダービー

ウマ娘 プリティーダービー 総合:☆☆☆

中間報告から星一つ落として☆3で。
競馬を萌え系にしてアニメ化する発想は良かったんだけど、結局、何がしたいのかわからないアニメでした。時代を超えたスターホースを集めているところから、ゲームのための前振りに過ぎなかったのかなと思えます。

・ストーリー
日本一のウマ娘を目指して上京した田舎ウマ娘がプリティーダービーの世界で活躍していくはずだった物語。親との約束、目標に向けたレースへの取り組み、憧れの人への思い、ライバルとの関係。どれもが中途半端に終わってしまいました。ヒロインの目標も、最終的には憧れの人と一緒に走ることにすり替わったし、その一緒に走るというクライマックスも、史実に中途半端に足を引っ張られているので、13話特別編ドリームレースとして無理やり付け足した感じの、なんとも歯切れの悪いエンディングになりました。何しろスペシャルウィークの母の父であるマルゼンスキーとドリームレースで走りますからねえ。まあ、牡馬を牝馬にしているところからリアルを求めちゃいけないのはわかっているつもりですが、時代まで交錯さてしまう、この脈略のなさは、ちょっといただけないなあ。ちゃんと一本の作品としてまとめきっているのならいいのですが、あれやこれやと詰め込みすぎで消化不良を起こしています。オールスター列伝にしたいなら、せめてオムニバス形式にすればよかったのに。あまり欲張りすぎないで、ヒロインの史実を基にした物語に絞ってくれれば、アニメとして成り立っていたのになあと思います。例えば、この作品のヒロインのスペシャルウィークなら、セイウンスカイやグラスワンダーとのライバル対決に注目して話を進めたほうが、もっとわかりやすくて面白い作品になりそうなのですが。

・演出
電話の受話器が馬の耳口に合わせて長いのがなかなかおかしかったです。トレーナーがうざくて、ウマ娘のヒロイン物語というより、トレーナーの独りよがり物語と化していて、せっかくの萌設定に水を差していました。

・作画
絵柄は可愛いし、安定しているし、動きもいいし、レースのスピード感も良いしで、アニメーションは観ていて気持ちよかったです。

・音楽
まあまあ、なかなか。

・演技
登場人物が多すぎてw みなさん、良かったと思います。

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