2019年5月21日火曜日

グリムノーツ

グリムノーツ  総合:☆☆

出来が特にひどいってわけではないのですが、それほど興味を持って観続けることができなかったので、☆は辛めです。☆3でもいいっちゃあいいんですが、まあ、ごくごく普通のスマホゲーム原作を一本のストーリに仕上げアニメ化した作品ですので、ゲームをやったことがあるかないかでこの辺の印象は変わってくるのかもしれません。自分はこのゲームをやったことがありません。

2019年1月スタート。全12話。

・ストーリー
人は運命の書を持って生まれてくる。そこにはその人の一生の出来事が書かれており、人はその運命の書の通りに生き、そして死ぬ。
ここに、運命の書に全く何も書かれていない少年がいた。彼は同じように運命の書に何も書かれていない仲間たちと出会い、旅をしながら、運命の書に縛られている人々の物語にささやかな影響を与えていく。

・演出
運命の書に書かれている運命に有名な童話が転用されています。誰もが知っている運命を改変していく展開はとてもわかりやすく、その運命の裏に隠されたささやかな意味を見出していく演出は成功している部分もあると思います。元となった物語の中ではヒール側にある者たちにもその理由や背景があることに気づかせてくれることも悪くありません。ですが、その隠された意味、理由、背景、などが、割と想像つきやすいんです。子供達には良いお話に思いますが、大人からすると若干陳腐なエピソードもあったのが残念です。全部が全部ではなかったので尚更。
あと、やっぱり、ゲームを知らないと、世界観や設定がよくわからない導入だったり、主人公たちの異能が突然すぎる印象だったのは、減点です。

・作画
絵柄は良いと思います。キャラが若干崩れることもあるし、動きもちょっとカクカクするところもたまにあるけれど、全然許容範囲じゃないでしょうか。特筆するところはないけど、普通に良い、と思います。

・音楽
劇伴音楽として必要にして十分かと。

・演技
声優さんは揃ってましたね。割と合成で、作品を底上げしてくれてます。

有名な童話をもとにするのは、作り手として色々メリットがあるのはよくわかります。がやっぱり有名なお話に便乗しているように思えるのと、解釈を外したり、一般視聴者からすると不思議系の展開になった時のダメージも増幅してしまうので、なかなか難しいですね。あまり評判は良くないみたいですが、制作が真摯に作っているのは伝わって来ました。


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