漫画「僕だけがいない街」原作。原作は既読。
2016年1月スタート 全12話。30分枠。
・ストーリー
バイトをしながら漫画家を続けていたが、なかなか思うような作品が描けず苦しんでいる29歳の藤沼悟。彼は自分自身にではなく、自身の回りに不幸な出来事が起きた時、自分の意識とは関係なく、その直前までタイムリープしてしまう特異体質者である。彼はそれをリバイバルと呼び、そのリバイバルが発生すると、巻き込まれたくないと思いつつも、周りの違和感を確認し、本来起きるはずの他人のトラブルを未然に回避していた。
ある日、ピザの配達途中に少年が巻き込まれるはずだった交通事故を、リバイバルによって未然に防いだが、逆に自分自身が怪我をする。悟を心配して上京して来た母親と買い物に出かけたスーパーで、またもリバイバルが発生する。母親にも手伝ってもらい違和感を排除することに成功するが、それは母親の発見によるものだった。そして、そのことから、母親は、藤沼悟の外出中に、何者かに自宅で殺されることになる。
嫌疑をかけられ逃亡を図る藤沼悟に、またもリバイバルが発生する。しかしそれは、今までとは異なり、10年もの月日を遡るリバイバルだった。彼は、母親が死なないための未来を探り当てるために、当時の自分にはできなかった、踏み込んだ一歩を進み始める。
クライマックスまでは原作通り。クライマックス以降、原作と展開は異なっていますが、目指した結末はほぼ一緒だったので、あんなエピソードが抜けてるとか、こんなイベントがないなあとかあるけど、1クールのアニメとして、うまくまとめきった制作は、ほんとに見事だなあ、と思いました。
なぜ嫌疑をかけられたのか、逃亡しなければならないのか、など、本来はあるべきエピソードやイベントが省かれているため、説得力に欠ける部分があったところだけ残念でした。あとは、悟のキャラ設定、悟の成長を感じさせてくれなかった点ですかね。
・作画
物語に入り込む邪魔はしていないです。テレビアニメとしては普通に良いと思います。
・音楽
あまり梶浦節を感じませんでした。梶浦由紀さんには珍しい印象の音楽です。
・演技
藤沼悟が無気力・虚無感が過ぎないかなあ、抑揚がなさすぎるなあと思っていたら、やっぱり俳優さんでしたか。どうしてこのキャスティングなのか、意味不明です。
悠木碧さんの七色の「ばかなの?」には、分かっていても引き込まれました。
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