2019年1月12日土曜日

SSSS.GRIDMAN

SSSS.GRIDMAN 総合:☆☆☆☆

ちょっと甘いかな。特撮ヒーロー物原作。2018年10月スタート。全12話。
若干、ファンタジーで複雑めの設定。考察好きなファンには受けそう。原作となるグリッドマンの世界観を知らないと、12話で物語の展開に追いつくのは難しいかもしれません。

・ストーリー
響裕太が宝多六花の家で目覚めた時、彼は名前以外の記憶を失っていた。ジャンクパソコンに現れた謎の存在の要請を受け、自分たちの世界を守るため、グリッドマンとして怪獣と戦い始めるのだが、その怪獣を作ったのは実は身近な存在だった。そして、影のドンの存在が姿を現し始め、グリッドマンは本当の戦いに向かっていく。

・演出
バトルシーンではモーションキャプチャやCGを使ってリアルな戦闘を演出したり、背景に実写を使ったりと、かなり工夫されています。特撮をアニメで忠実に表現しようとした結果なのかも知れませんが、技術の謝肉祭のような感じなので、内容を表現する上で必須のアプローチかと言うと、そうでもない感じです。
原作のグリッドマンは、悪役が仮想世界での破壊活動を現実世界に波及させ、世界を支配しようとするところをヒーローが人知れず阻止していくストイックな展開でした。アニメもアッと驚く仮想世界が舞台なのですが、その仮想世界の成り立ちや現実世界への影響が、どうにもわかりづらく、世界に関係のない箱庭での出来事に見えてしまったのが残念でした。箱庭もそこで作られた人形も結局はリアルと変わらない、てことらしいのですが、んんん?て感じです。
怪獣を作っていた敵との心理戦は面白かったです。

・作画
まあ、あんまり考えずにバトルシーンを楽しめるなら、この作画はテレビアニメとして素晴らしいと感じます。

・音楽
OPはザ・アニソンて感じで元気があり内容を歌い上げていて良いです。

・演技
ヒロインが役者と声優さんの中間くらいの表現力で演じています。演出や作画と相まって絶妙な空気感を醸し出しているのですが、好みの分かれるところでもあったと思います。悠木碧さんが出てますが、ラディアンも含めて、出ると知ってなかったら悠木さんだってわかりませんでしたね。どんだけ引き出し持ってるんだこの人。

途中までは、練り込まれた設定と独特の空気感に引き込まれていたのですが、最終的には設定を消化しきれなかったように感じ、自分の中では失速しました。作画に敬意を払っての☆4ですね。

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