2019年7月30日火曜日

ACCA13区監察課

ACCA13区監察課  総合:☆☆☆☆

完結しているマンガ原作。原作は未読です。
完結してすぐにアニメがスタートしました。
2017年1月スタート。全12話。

・ストーリー
かつて内乱を経験した島国。今はドーワ王国を名目上の中心に据え13の自治区として連合していた。バランスを取るための第三者機関として13自治区の主要業務を横断的に統括してきたACCA。その組織の中には13区監察課があり、その課長補佐として各自地区を巡回、業務が円滑に行われているかを監督する「もらいタバコのジーン」がいた。
ACCA発足のきっかけにもなった国を揺るがしたクーデター。ジーンが各地を巡る中、新たなクーデターの噂が、煙のように立ち昇り始めていた。

・演出
大人が楽しめる上質なミステリーです。すんなりと話の流れ通りにはいかない落とし所になるだろうことだけは容易に想像つくのですが、それよりも、そこに至るまでのエピソードの中で、複雑に絡み合う人間関係の謎が、徐々に解きほぐされていくのと同時に、進行している霧の中に包まれたクーデターの全容が明らかにされていく対位法的な演出は、非常にうまいなあと思いました。

・作画
独特な優しげな線、温かい色調がいいですね。キャラもしっかり書き分けられていて、こうでなくっちゃ、と思います。派手なアクションはないのですが、ゆったりとした大人の雰囲気が楽しめる作画です。

・演技
役者は揃っているし皆さん当然の如くすごいんですけど、特に宮野真守さんの王子役の演技は、キャラの性格をしっかり視聴者に届けていましたね。ヒーローでもヒールでもない、頼りなげで危なげで、わがままで生意気な、まさに「坊やだからさ」を表現していました。

・音楽
劇伴として舞台を支えていました。OP/EDも。特にEDは、アニメーションと一体となって余韻を綺麗に演出していました。

スクエニ、というのがちょっと気に入りませんしw、ミステリーとトリックなので、何度も観るものではないとは思うのですが、面白いお話を楽しませてくれたアニメでした。

ダイジェストなので、結構ストーリーがわかります。視聴はお気をつけて。



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