鬼物語 総合:☆☆☆☆
ラノベ原作。2013年10月スタート。
セカンドシーズンと呼ばれるお話全28話(総集編除く)のうち
4番目に放映されました。原作では5番目のエピソード。
しのぶタイム 全4話。
・ストーリー
なにかいる!存在を感じることはできるが目視できない何者かが、阿良々木暦と八九寺真宵の襲いかかる。暦の影に潜んでいた元怪異の王・忍野忍はその存在と400年前に遭遇しており、その時に初めて作った眷属、そして眷属の所持していた妖刀心渡の物語が明かされていく。待ったなしで「くらやみ」のようなものに追いかけられながらも、斧乃木余接に助けられ、その場を凌いだ暦と真宵だったが、忍野忍が取り残されてしまっていることに気づく。動揺の中、なんでも知っている怪異の元締・臥煙伊豆湖から、暗闇の真の目的を聞かされ、暦と真宵の決断が迫られる。
・演出・作画・音楽
安心の通常運転^^
暦の「往生際の悪さ」が眼に余ってしまったので、減点です。まあ、実際には☆2つ落とすほどではないんだけど、物語シリーズ内の相対評価ってことだと☆は3つ。ただ、内容は普通以上に面白いです。
阿良々木暦の誰にでも優しい感じは罪悪だし、月火ちゃんが
「みんな、あの人にはお兄ちゃんしかいないって思ってるかもしれないけど、本当は逆なんだよね」
と指摘している通り、この八方美人を、「ちょっと人助けを」とか言って行ってしまうのを、黙って見送ってくれるのも戦場ヶ原ひたぎだからなんでしょう。他のメンバーが恋人として暦と付き合い続けるのは、きっと厳しいのではないでしょうか。
斧乃木余接の
「いい加減にしなよ、鬼のお兄ちゃん。どっちが子供なんだかわからないよ。本人がいいって言ってるんだからいいじゃない。」
と暴走しかけた暦のセリフを中座させて締めたり、真宵のセリフからなんとか救われていますがw この辺の暦変なやつイメージが膨らみすぎる前にガス抜きするような細かいセリフの応酬が、物語シリーズの美点です。
・演技
総じて物語シリーズは名言が多いのですが、中でも斧乃木余接による独特の感性での舌鋒は秀逸です。この死体人形を棒読みの早見沙織さんが綺麗な声でずしっと響かせています。
通常の真宵役・加藤英美里さんの軽妙な台詞回しも聞きごたえがあるのですが、クライマックスで今まで定着させてきた印象を覆す形で見せる感情表現も素敵でした。
鬼物語とはいうものの、童女・幼女・少女のロリトリオが大活躍のステージでした。
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