2019年4月22日月曜日

ガールズ&パンツァー

ガールズ&パンツァー 総合:☆☆☆☆

オリジナルアニメ。☆は相当辛めです^^;
2012年10月スタート全12話。
大々的にメディア展開中ですね。いやあ、続編、ちゃぶ台ひっくり返す方向ではない展開を期待してたのになあ^^;

・ストーリー
戦車戦がスポーツ化され戦車道として発展した未来のお話。県立大洗女子学園には戦車道が必須選択科目になかったことから、家を飛び出し転校して来た2年生の西住みほだったが、なぜか必須科目として復活してしまった戦車道をよりにもよって選択することになってしまう。不本意ながらも大洗女子学園で戦車道を履修することになった西住みほだったが、戦闘を一緒にくぐり抜けていく中で培われた仲間たちとの絆を通して、戦車道から逃げ出した理由を乗り越え、自分の戦車道を見つけていく。

・演出・作画・音声
監督は最近「荒野のコトブキ飛行隊」を担当した水島努さん。兵器がやたらリアルなんだけれどアニメ的な演出をプラスできる「ガルパン」の監督だったから、「コトブキ」を担当することになったんじゃないかな、と思っちゃいます。
挙動がとにかくリアルなんですよね。停止する時のサスペンションの効き、カーブを曲がる時のキャタピラゆえにカクカクしてしまうぎこちなさ、高性能な戦車になるにつれ台車が揺れても砲塔が回転しても砲身は水平を保つジャイロ機能などなど。ただ、実車の動きを完全にコピーしているわけではありません。実際の挙動を早送りした感じの演出・作画で迫力を増しているのがすごいんです。自分は歩兵だったんで、戦車や自走砲に守られる立場でしたが、いやあ、もっと鈍重なイメージです。でも、この動きはすごいw こうあってほしい軽快さですよね。あの走行で戦車長が半身出してちゃまずいだろう、とか、そういう野暮は言いっこなしです^^
それに、マウス退治の時、「戦車が乗れそう」の一言を布石にカメさんチームを突っ込ませ、なるほど!!、と思せておいてのーー、のミスリード手法もうまいw ちなみにオープニングのヒロインの水に沈む場面もこのカテゴリーですよね。
さらにさらに砲身を刀のように振りまくってチャンバラのように戦わせるだけでも凄まじいのに、そこに射撃も交える演出、アニメーションは必見です。まるで戦車がモビルスーツのようですw かと言って、本物の戦車の挙動があくまでベースになっているので観てて納得してしまえるのが、この作品の最も優れているところではないでしょうか。劇画・アニメ的な作画によるド派手な演出・作画でなくとも、リアル感満載の3Gでここまで出来たのは画期的です。
お話の方は「けいおん!」の吉田玲子さんがシリーズ構成・脚本。この方の台詞回しも自分的に理解不能な思考のキャッチボールがないので、安心してストーリーに入り込めます。コトブキとは異なり(熱血?w)学園モノだったのも、観ていてすんなり受け入れらてきた理由かもしれませんね。
戦車道という設定、1話で学園全体が俯瞰された時の意外性など、斬新な世界観がベースではあるものの、展開自体はちょっとあまりに王道なので、☆は4にとどめましたが、たとえ使い古されてはいても王道には王道の理由があり、面白いのはたしかに面白いです。
【円盤】
DTS HD master Audio 5.1ch(少なくとも重低音の追加)は迫力もあり、円盤買ってもいいんじゃないでしょうか。戦車内からの一人称視点での5.1ch音声はかなり効果的です。後方から突然声がかかるとびっくりしますが、確かにそっちの方角にいるよなと、しっかり作り込まれているのがわかります。
また、ボックスには本編で割愛されているに等しかったOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」が追加されているのも嬉しいところです。

・演技
意表をつくキャスティングでしたよね。なんとなく自分がイメージしているキャラとは違う方向性のキャラを各声優さん方が難なくこなしてました。個人的には秋山優花里役の中上育実さんがお気に入りです。

・音楽
いいんじゃないでしょうか。各校の国の特徴ある曲や民謡も効果的に使われています。OP/EDもCD買うほどでもないけど、飛ばして本編を観ることはなかったです。それに、パンツァー・リートがいいっすねえ、やっぱりw

剣道だってありなんですから、戦車道に対して命のやり取りがどうとか、言わないでね^^

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