完結している漫画が原作です。
原作は前半は既読です。読むのを中断しているのは、面白くなかったからではありません。ただ、優先して時間を割いて読むほどでもない、という感じです。
原作は前半は既読です。読むのを中断しているのは、面白くなかったからではありません。ただ、優先して時間を割いて読むほどでもない、という感じです。
・ストーリー
3人の女子高生たちが廃墟となった東京都心を目指して歩いている。ようやく多摩市に入ったところだ。
東京は政治的経済的な失策により大きな事故を起こし核汚染されている。人は、防護服なしでは、生きながらえることができない。さらに、ゾーンと呼ばれる核汚染濃度の高い場所では、防護服でも防ぎきれない。ただし、短時間であれば、エーテルと呼ばれる被曝予防剤の注射により、生き永らえることが可能である。
そんな汚染地域を、生身の体で女子高生たちは歩いている。彼女らは遺伝子操作により、被曝しない体質に改造されたクローンであり、放射能の影響を受けず活動できる。そんな彼女たちが汚染のひどい都心に向かうのは、事故により取り残された人々を探し出し、救助するためだった。
彼女たちを通して、未来に生きる子供たちへの責任を考えさせられる物語。
原作の1部と2部をアニメ化しています。
地球温暖化など、今現在、世界で起きていることにも当てはまる内容かと。いつ、誰が、何を、どうするのかを決めて欲しがっている若者に、その道を遠ざけるような絶妙なスルーパスを出す、ファンタジスタ・小泉進次郎氏や、マジックハンドを持つ西洋かるた系の人たちには全く届かないメッセージ性を持った作品です。未来の子供達には申し訳ないけど、もはや手遅れだと思うんですけどね。あと10年も生きないようなカルタさんが、若者に皮肉言ってるのは、歴史に悪名を残すことがないと信じているからだろうし、それは、人のいない地球には歴史を語る人がいなくなっていると、すでに知っているからだろうね。
・演出
テーマも設定もイベントも良いのです。なのになぜか空々しく感じてしまいます。それは登場人物の行動が、信念や使命で行われているものではなく、任務でやっていると感じさせてしまう演出だからなのかもしれません。
・作画
美術はすごく描き込まれています。その背景を舞台に動くキャラは、太い線で浮き立つように描写されていて、最初は違和感があるのですが、最終的には慣れると思います。キャラの安定感もアニメーションの迫力も、テレビアニメとしては優秀な部類かと。
・音楽
良い意味で、あまり目立っていませんでした。劇伴として必要十分に思いました。
・演技
戸松遥さん、明坂聡美さん、花澤香菜さんと、ちょうどデビュー10年くらいのヒロインたちに、すずけんさん、堀江由衣さん、坂本真綾さんらのもう一世代前の実力者さんたちらが固めていて、演技に文句はなく、浮いている脚本を、なんとかねじ伏せてくれている印象でした。
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