2018年9月16日日曜日

BLOOD THE LAST VAMPIRE

BLOOD THE LAST VAMPIRE 総合:☆☆☆☆

2000年に公開された劇場用アニメ。48分なのでサクッと観られます。
押井守が絡んでます。クエンティン・タランティーノ監督がこの作品のファンであることはよく知られています。

・ストーリー
謎めいた言葉「オリジナル」。そう称された吸血鬼退治の小夜と吸血鬼との戦いの物語です。

・演出
不気味な雰囲気。過激なバイオレンスアクション。血にまみれた描写。スプラッターホラー好きにはたまらない演出ではないでしょうか。
吸血鬼を退治するリーサルウェポン・小夜について、多くは語られておらず、その謎めいた雰囲気も、この作品の魅力ですが、観る人によっては消化不良と感じることでしょう。
横田基地周辺が舞台であることもあり、多くのセリフが英語です。
劇中、銀座線が、浅草に近づくと、車両の照明が順に消えていきます。昔の銀座線は、車両の横にパンタグラフがあり、急なカーブだと、トンネル横にある送電線との接触が外れることで起きていた現象です。とても懐かしい、演出です。色々とリアルに作り込まれている作品です。

・作画
ま〜、小夜の可愛くないこと。逆にキャラがきっちり描き分けられているわけで、しっかり作り込まれているのがわかります。背景も細かく描き込まれており、動画もとても自然です。この時代の作品として、ケチのつけようがないのではないでしょうか。ただし、萌える女性キャラの登場をアニメに求める方には物足りないでしょう。

・音楽・音声
劇場用の5.1chDTSですから、迫力がテレビアニメとはまず違います。力も入ってますし、最初の地下鉄のシーンの音響を聞くだけで、映画に引き込まれてしまいます。
音楽は池頼広さん。サントラとして映画を盛り上げています。池さん作品ではテレビドラマの相棒も良いですね。サントラ持ってます。

・演技
ヒロインの工藤夕貴さん、英語のセリフもありますし、奮戦しているとは思いますが、声優さんだったらな、と思わずにはいられません。

この作品も一体何回観たことか。キャラデザインがBLOOD+だったらなあ。

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