心が叫びたがってるんだ 総合:☆☆☆☆
両方ともアニメ映画。設定は同じく高校生の青春ストーリー。そして、言葉の力、重さ、をテーマにしているのが共通点。「きみの声をとどけたい(以下、きみ声)」は、「ことだま」を可視化しファンタジー的な表現を取り入れているのに対し、「心が叫びたがってるんだ(以下、ここさけ)」はあくまでリアルに徹して言葉の力を表現しています。
・ストーリー
「きみ声」
導かれるように出会ったミニFMラジオを通じ、友人が願う「大切な人に言葉を届けたい」を実現するために、仲間と協力してラジオ放送にチャレンジしていくお話。設定やあらすじはとても魅力的に感じました。
「ここさけ」
家族を崩壊させた自らの言葉をきっかけに自分自身にかけた呪いを、恋を含めた高校生の輪を通して解いていく物語。最初のうちは押見修造の漫画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を思い出しました。
導かれるように出会ったミニFMラジオを通じ、友人が願う「大切な人に言葉を届けたい」を実現するために、仲間と協力してラジオ放送にチャレンジしていくお話。設定やあらすじはとても魅力的に感じました。
「ここさけ」
家族を崩壊させた自らの言葉をきっかけに自分自身にかけた呪いを、恋を含めた高校生の輪を通して解いていく物語。最初のうちは押見修造の漫画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を思い出しました。
・演出
「きみ声」
導入が強引に思え、展開が青春グラフィティぽくて本来の目的を見失っている感じがし、結末は予定調和的。せっかくのプロットが台無しに思えます。
「ここさけ」
ちょっと悲しい展開。直球なストーリーではないので、そのぶん心に残る作品になったのではないでしょうか。
「きみ声」
導入が強引に思え、展開が青春グラフィティぽくて本来の目的を見失っている感じがし、結末は予定調和的。せっかくのプロットが台無しに思えます。
「ここさけ」
ちょっと悲しい展開。直球なストーリーではないので、そのぶん心に残る作品になったのではないでしょうか。
・作画
「きみ声」
絵柄は好き嫌いあると思いますが、自分は良いと思いました。同じマッドハウスの「宇宙よりも遠い場所(以下、よりもい)」と同じ調子です。ただ、アニメーションは、テレビアニメである「よりもい」の方が自然に感じられるという、ちょっと残念な映画です。
「きみ声」
絵柄は好き嫌いあると思いますが、自分は良いと思いました。同じマッドハウスの「宇宙よりも遠い場所(以下、よりもい)」と同じ調子です。ただ、アニメーションは、テレビアニメである「よりもい」の方が自然に感じられるという、ちょっと残念な映画です。
「ここさけ」
優秀だと思います。
優秀だと思います。
・音楽
「ここさけ」の方が印象的かな。特にクライマックスからエンディングにかけての曲は、とても良いのではないでしょうか。自分はバッハ好きなので、バッハお得意の対位法的表現が大好きです。良い印象を持つ背景として、この好みが影響しているのかもしれないなと、お断りしておきます。
・演技
「きみ声」
ヒロインたちを当てている声優さんがたの経験値が足りないせいか、物語に集中できません。アンチ俳優な自分でさえ、これなら役者さんを使った方が良かったのではないかと思う位です。同じヒロインの一人、むしろ、主役になってもいいはずの役を三森すずこさんがあてていて、出てきた瞬間から役者の違いを見せてくれるのが救いでしょうか。なのにエンドロールでは、他のヒロインたちから一コマあけて登場します。何をか言わんや、です。同じ人たちでもいいので10年後にリメイクしたら、すごく良い映画になるかも。
「ここさけ」
(音楽教師を除き)さすがにみなさん上手いです。ヒロイン、ライバルヒロインには水瀬いのりさんと雨宮天さん。自分も登場人物の輪の中に入っていけます。現在放送中の「ダリフラ」「多田くん」でクールな役を演じてる何気にファンの石上静香さんが、ここでは明るい役を演じています。
「月がきれい」同様に「ここさけ」の☆を一つ減らしているのは、アニメという表現にこだわらなくてもよい作品だと思えるから、ですかね。
ヒロインたちを当てている声優さんがたの経験値が足りないせいか、物語に集中できません。アンチ俳優な自分でさえ、これなら役者さんを使った方が良かったのではないかと思う位です。同じヒロインの一人、むしろ、主役になってもいいはずの役を三森すずこさんがあてていて、出てきた瞬間から役者の違いを見せてくれるのが救いでしょうか。なのにエンドロールでは、他のヒロインたちから一コマあけて登場します。何をか言わんや、です。同じ人たちでもいいので10年後にリメイクしたら、すごく良い映画になるかも。
「ここさけ」
(音楽教師を除き)さすがにみなさん上手いです。ヒロイン、ライバルヒロインには水瀬いのりさんと雨宮天さん。自分も登場人物の輪の中に入っていけます。現在放送中の「ダリフラ」「多田くん」でクールな役を演じてる何気にファンの石上静香さんが、ここでは明るい役を演じています。
「月がきれい」同様に「ここさけ」の☆を一つ減らしているのは、アニメという表現にこだわらなくてもよい作品だと思えるから、ですかね。
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