2018年6月2日土曜日

魔法使いの嫁

魔法使いの嫁  総合:☆☆☆

現在進行形の漫画が原作。原作既刊完読。アニメは2クール放映されました。
ほぼ原作通り。良いタイミングでまとめているので、消化不良感はないです。

・ストーリー
特殊能力ゆえ、普通の社会からは食み出さざるを得なかった少女が、その特殊能力を受け入れてくれる世界に出会えたことで、不幸だと思い込んでいた過去を乗り越え、自分を取り戻す物語。生まれ育った国では妖怪や亡霊なるモノを新しい世界では精霊や妖精に置き換えて神秘的な雰囲気にしているのが特徴です。西洋ファンタジーが好きな人には合うのではないでしょうか。日ノ本古来の妖系でも「夏目友人帳」など、東洋独特の美しい雰囲気は出せると思いますけどね。

・演出
美しい世界、文字通りファンタジーを演出したかったのでしょうし、前半はある程度成功していますが、そもそも、メインストーリーがおどろおどろしいので、最後までこの雰囲気を維持するのは、少々無理があった気がします。妖精女王ティターニアの登場シーンなど冗長ですし、オベロンのお調子者っぷりもやり過ぎ、です。
ちょっとお気楽になる場面で、キャラがデフォルメ化されるのですが、これも、ヒロインにメインストーリーでは一貫してトーンを落とした演技をさせている関係から、露骨に調子を変えることもできず、苦しい感じです。

・作画
さすがに力入っているのでしょう。安定していますし、美しいシーンが多いです。

・音楽
サントラは良いです。1クールのEDは良かったです。自分には滅多にないことですが、2クールのOP/EDは飛ばして観ました。

・演技
演出的に、ヒロイン役の種崎敦美さんに無理させているな、と思いました。

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