2018年9月22日土曜日

七星のスバル

七星のスバル  総合:☆☆

完結しているライトノベル原作。2018年7月スタート、12話完結、ていうか、原作読んでいない自分も悪いのですが、原作もこんな感じで、これで終わりだとしたら、相当中途半端だと思います。次作の告知もないし。

・ストーリー
小学生仲良し6人組。オンラインゲームの世界でも一致団結して、ゲーム内最強伝説チーム・スバルとして活躍していました。しかし、一人の少女がプレイ中に戦闘不能(このゲームでは、戦闘不能になるとゲームからロストする、つまりゲームが再開できなくなる仕様です。大昔のPCゲーム・ウィザードリィのキャラクターロストなども同じような仕組みで、とても緊迫感があり面白かったです。はじめのドラクエからでしょうか、リセットボタンを押せばセーブポイントから再開できるようになり、このような安易な思考が現実へも悪影響を及ぼしている云々と言われるようになったのは。)になるのと同時に現実でもなぜか死んでしまいます。因果関係はハッキリしなかったもののゲームは閉鎖され、スバルのメンバーも離れ離れになってしまいます。
6年の時が過ぎ、閉鎖されたオンラインゲームは、安全になったとの謳い文句と共にリニューアルして再開されます。好きだった少女を失ったことで無気力になっていた主人公は、学校の友人に無理強いされて、嫌々渋々、ログインしてみた新たなオンラインゲームの中で、死んだはずの少女と出会います。少女は電子が作ったゴーストなのか、それとも少女は死んでいなかったのか、死んでいないとすれば、あの小学生の時の出来事はなんだったのか、謎を残したまま、少女が願うスバルの再結成のために、主人公は行動を始めます。

・演出
数々の謎が全く解明されません。伏線が全く回収されません。この意外な新展開にびっくり仰天の演出です。

・作画
キャラも安定していますし、可愛いです。アクションもなかなか迫力があって、テレビアニメとして十分ではないでしょうか。

・音楽
EDは良かったです。

・演技
死んだはずの少女が、リニューアル後のゲーム世界では年月に応じて成長しているのに、小学生の幼さを残す声になっていて違和感があります。普通に演技できる大森日雅さんなので、この演技指導は不思議です。いつもながら綺麗な声の鬼頭明里さん、相変わらずの七色の声の花守ゆみりさん、ここでも斜に構えた演技の安済知佳さん(刻刻・樹里役の自然な感じも良いと思いますけどね)ら、その他の方々はいつも通り上手で、違和感がなかった分、残念でした。

中途半端で終わったことを除いたとしても、「あの花」と「SAO」を一緒にした設定と言って良いほど被るために新鮮味がないこと、演出が少々過剰であること、から、見逃したとしても、後悔はなかったと思います。

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