オリジナルアニメ。2期制作決定済みのためファーストシーズンになります。
2019年4月スタート。全12話
ファーストシーズンでそれなりにちゃんとまとまっています。火星に起きる奇跡の7分間ってセカンドシーズン以降なのだろうか?
・ストーリー
時は未来、場所はテラフォーミングが終了した火星。
やりたいこと「音楽」を目指して家出した裕福な政治家の娘チューズデイ。スラム街で運命のパートナー、孤児キャロルのストリートライブと出会った。すぐに意気投合した彼女らはコンサートホールに忍び込みチューズデイのギターにキャロルのキーボードが合わせる感じで、作曲した歌を演奏した。ホールの守衛に追い出されるが、その時の演奏がネット配信され話題になったことで、落ちぶれたプロデューサの目に留まり、デビューに向かう一歩が踏み出された。
AIが曲を作る時代。自分たちの手作り曲で勝負するキャロチュー とAIを駆使して、ヒット絶対保証のプロデューサに見込まれたモデルのアンジェラ。彼女らの方向性の違いからくる対決が軸になる前哨戦として、新人発掘番組での対決までが1期では描かれる。
・演出
ダブルボディ。都合の良い登場人物、SFだとしても強引な展開。たとえば、政治家として、大統領選に立候補したチューズデイの母親の本番前に拉致軟禁する発想は、政治家としてそもそも不適だろうwお前こそバカなの?としか言えないw家出当初はどうでもいいや程度に考えていたくせにw
このように、最後まで細かく不自然なストーリー展開が散見されるのは、監督、シリーズ構成、脚本の荒っぽさとして悪い意味で光っています。
肝心の歌はダブルボディです。声優さんが歌っているのではなく、歌手が歌います。アニメにおいて、この手法は少し違和感があります。ライバルヒロインのキングレコード所属で歌手としても大活躍している上坂すみれさんまでダブルボディです。本格的なブルース調の歌唱には、歌手ではある上坂すみれさんをしても、声優さんには確かに荷が重いかもしれません。英断だったとは思いますが、アニメには珍しく、アニメの円盤を売るより、歌のCDをプロモーションする気なのか、と思っちゃいます。
シナリオがやっぱりテンプレート。強烈に引き込まれることはなく、普通に楽しめるレベルです。音楽系、スポーツ系、どうしてまあ、どいつもこいつも大会寸前で、トラブル多発するのかな。それでドラマチックにしようとしても、もはやテンプレートで予定調和で食傷気味です。プロとして一定水準のクオリティでアニメを完結する技術、だとは思うのですが、もうちょっと位オリジナリティあふれる物語を提供してもらいたいものです。
・作画
いいです。後半息切れしているのか、派手なアクションのアニメーションが苦手なのかわかりませんが、その点を除いてはテレビアニメとして優秀だと思います。
・演技
市ノ瀬加那さん、お嬢様役が合います。島袋美由利さんは相変わらずうまいですね。
・音楽
楽曲は魅力的なものが多いです。でも、エンディング曲のようにサントラまで買ってみようかな、とは今の所なっていないです。
1期でまとめきる、くらいがよかったんじゃ無いのかな。いい意味で2期で期待を裏切って見せて欲しいです。
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