ツルネー風舞高校弓道部ー 総合:☆☆☆
連載中のラノベ原作。京都アニメーション制作。Eテレで放送。
2018年10月スタート。全13話。
剣道って最後のクールジャパンて言われているらしいですが、どう見ても弓道の方がクールでしょう。
まともな弓道のアニメは初めて観ました。憧れる武道です。剣道や柔道と違って、矢がなくなったらお終いな武道って、どうなんだろう、とずっと思ってたんですが、刀だって、戦場で無限に人を切れるわけではないみたいですからね。
メンタルが大きなウエイトを占めていると思われるスポーツって、より緊張感漂う雰囲気が良い反面、盛り上がりに欠けるのが難点でしょうか。
・ストーリー
中学時代、試合中に勝ちを意識するあまり「早気」になってしまった鳴宮湊。これをきっかけに弓を置いていたが、深夜、静かな森の中の弓道場で、弓を美しく引く滝川雅貴に出会う。その綺麗な射に心を動かされ、くすぶっていた気持ちに火がつき、高校の弓道部に入部することを決心する。そこで出会った仲間たち、そして、講師としてやってきた滝川雅貴との交流を通して、弓引きとして成長していく。
・演出
あまり奇をてらった演出はないのですが、静けさを意識しているように感じられ、それは成功しているなあ、と思いました。ただ、これは原作からかもしれませんが、度を越して他人に厳しいチームメイトや度を越したライバルチームの嫌味な双子とかの存在が、弓道やる人ってこんな変な奴らばかりなんだったら、百年の恋も冷めるな、と思わせちゃうのが残念でした。
設定や舞台、作画、弓の所作の美しさの表現などがテレビアニメとしては非常に良かったため、鬱気味な人が多いのもあわせて、キャラに感情移入しづらいので、どうしてもこのアニメに対して辛い感想になってしまいました。また、ストーリも少し予定調和的だったのも辛いところです。
・作画
背景も書き込まれていますし、キャラも安定しています。作画はテレビアニメとしては相当良いのではないでしょうか。弓の所作も綺麗に再現してますね。でも、リアルの方がもっと迫力があって綺麗。
・音楽
OPは結構耳に残ります。サントラは普通に背景としてシーンを盛り上げてくれています。
・演技
トラウマを持っている少年をやらせたらこの人の右に出る者はいない上村祐翔さん。変な台詞回しもなく、良かったです。ヒールがヒールをきっちり演じていたのはさすがです。感情移入できないのは単にキャラ設定の問題ですね。
でも、弓、やってみたくなります^^
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