2019年5月23日木曜日

エガオノダイカ

エガオノダイカ  総合:☆☆

タツノコプロのオリジナルアニメ。
2019年1月スタート。全12話。
架空の惑星を舞台にした戦争と平和の物語。

・ストーリー
ソレイユ王国と隣接するグランディーガ帝国は、その惑星で高次文明を維持するには不可欠なクラルスと呼ばれる鉱物資源とその応用技術(新型クラルス)をめぐって対立していた。ユウキ・ソレイユは新型クラルスの開発に反対する勢力のテロ行為により暗殺された王と妃の娘であり、王の継承権を持つ唯一の王女であった。王国と帝国の争いは日増しに激しくなっており、彼女を支えてきた部下たちも、彼女のために一人また一人と命を落としていく中、ユウキは王国の国民のみならず、全ての人々が笑顔で暮らせる世界を模索していくのだった。
帝国には笑顔を仮面のように貼り付けて過ごしてきた女性軍人ステラ・シャイニングがいた。彼女の両親もまた新型クラルスに関わるテロ事件により死去しており、親類からも疎まれ、一人生き抜くための処世術として、作り笑いを浮かべて生活するようになっていた。王国との戦闘の中で、信頼する上官、戦友を失っていくに従い、失われていた感情、本当の笑顔を取り戻したいとの気持ちが芽生え始めていた。
ユウキは理想を実現するための行動を起こすが、そこで、敵国軍人のステラと出会う。敵を前にして、彼女らは、ある重大な決断を下したのだった。

・演出
大上段に構えすぎです。言いたいことはわかるのですが、この設定で、この尺で、視聴者にしっかり伝えるには、あまりにも壮大すぎます。そのため、一つ一つのエピソードをテーマにつなげようにも、取り扱おうとしているものの重みに耐えきれず、薄っぺらくなってしまっています。これで感動するためには超高度な脳内補完が必要です。主要なヒロインを二人用意して化学変化を起こそうとしたようなのですが、むしろ裏目に出てしまった感じです。ユウキ一人を深く追い込んでいった方が、映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」のように、すっきり観せ切れたのではないでしょうか。「さらば宇宙戦艦ヤマト」を「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」全26話でテレビアニメ化して、あれやこれや詰め込んで、何が何だか分からなくなった失敗とある意味同じ。悪いことにこちらは失敗の結果だけしか歴史に残りませんでしたが。

・作画
戦闘シーンはまずまずだったのですが、だんだんキャラが溶けていったような。。この作画では円盤はお勧めできないです。

・音楽
劇伴音楽としては普通かと。オープニング曲は良かったです。この曲の詞をきちんと表現してくれていたアニメであったなら、なお良かったんですけどねえ。エンディング曲も曲自体は良かったんですが、セリフは余計だったかな。せっかくの声優さんの熱演ではあったのですが。

・演技
アニメの内容に引きずられて、どうにもコメントしにくい^^; 花守ゆみりさんは新境地で、早見沙織さんは平常運転で、佐藤利奈さんは大赦神官の生まれ変わりか、と思いました。

起用された声優さんを見て、最初は期待して観ていたんですが、、残念でした。

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