オリジナルアニメ。
2019年7月スタート。全12話。30分アニメ。
・ストーリー
織田信長というと桶狭間以降の業績をメインに語られるので、それ以前の出来事については、若い頃はたわけと呼ばれていた、で一括りにされることが多いと思います。このアニメでは桶狭間までの信長の足跡が語られます。
・演出
とはいえ、織田信長に少しでも興味がある人にとっては、父・信秀の葬儀での振る舞い、平手の自害、弟・信勝との確執と顛末、柴田勝家の立ち振る舞い、前田利家の笄事件、道三との会見などなど、盛り上がれるイベントはあるのですが、現代に至るまでに脚色されている部分も多く、このアニメのように、本当はこうだったんではないか、という解釈があっても、不思議ではないと思います。むしろ、通説よりも史実に忠実な部分もあるくらいです。また、当時の武家社会では両刀使いであったこともわかっているので、薔薇色を前面に出しても、時代設定的には許容範囲でしょう。
ただ、だからと言って、このアニメが面白いストーリを見せてくれていたかというと、そう単純ではない、と思います。
信長に何を求めるのかは人によって違うとは思いますが、この時代までを切り取るのであれば、成り上がり者としての爽快感を求めるのが普通ではないでしょうか。その点から考えると、このアニメは成功している、とは感じられませんでした。押しのけて成り上がるまでの苦悩を前面に立てたかったとした場合でも同様です。BL的な面白さを追求していたのだとしても同様です。つまり、何か、とても、中途半端な人物の歴史を見せられた感想になるのです。
史実的な興味から、見続けましたが、面白かったかと言われると、普通、としか答えようがなく、信長ファンとして、残念でした。
・作画
これも、テレビアニメとしては普通、でした。
・音楽
op/edは割と好きでした。
・演技
贔屓かもしれませんが、帰蝶・花守ゆみりさんが珍しく^^大人の女性?(女装男子)役で、確かに花守ゆみりさんらしいっちゃあらしくて良かったです。
本格歴史物として桶狭間前をやってくれれば自分的には嬉しいのですが、娯楽性は失われてしまいますかね。
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