2019年4月18日木曜日

ガーリー・エアフォース

ガーリー・エアフォース 総合:☆☆

連載中のラノベが原作。未読です。
2019年1月スタート全12話。

・ストーリー
ザイと呼ばれる人類の保有する軍用機をはるかに凌駕するパワー・旋回能力を持つ謎の飛翔体が世界中に現れてから2年。上海から日本に向かっていた船がザイに襲撃され撃沈される。救命艇で脱出した鳴谷慧は、ザイと戦い撃墜された戦闘機を助けるため、海に飛び込み、戦闘機からパイロットを救い出した。それが鳴谷慧とコックピットで気を失っていた少女の形をしたアニマと呼ばれる謎の生命体との出会いの始まりであり、運命の糸が絡み合うきっかけであった。鳴谷慧はアニマを補完する力を保有していたため、自衛隊に協力し、ザイとの戦いに巻き込まれながら、ザイ、アニマという生命体の謎を解き明かして行く。

・演出
原作の力を活かしきれていないところもありそうです。ですが、そもそも原作自体にストーリーを面白くするよりも大衆受けを狙いすぎる設定がそこかしこに感じられ、それがこのアニメの演出により、悪い方向にさらに増幅されているため、どうもアニメ化に成功しているとは思えなかったです。どうしても観ていて辛くなるし、ある種痛々しささえ感じてしまいます。
キャラの作画も安定していないですし、鳴谷慧の振る舞いが、不自然で、基本的に誠実なようでいて幼稚さを感じさせるような演出なので、どうにも肩入れしづらい。また、彼を取り巻く周りの大人の行動もその信念に沿った行動を取っているとは受け取りづらく、フラストレーションを抱えながら観て行くことになります。
アニマを少女型の生命体のようなものに設定した時点で、原作含めた製作の下心が透けて見えてしまう。自分がこれを観ている時に感じたこの作品の最大の欠点でした。少女型生命体である理由について、全くフォローがないのは、流石に落ち度でしょう。

・作画
戦闘機の挙動はある意味「荒野のコトブキ飛行隊」より日本のアニメの正常進化系、と言えないこともない、迫力あるアクションを見せてくれていました。

・演技
あまり声優さんを悪く言わない方なんですが、演技指導、演出、脚本に足を引っ張られましたかね。

・音楽
これは良かったです。

原作ファンは、これを観て、納得したのでしょうか。ちょっと興味あります。

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