2020年1月5日日曜日

慎重勇者

慎重勇者  総合:☆☆☆
− この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる −

連載中のラノベが原作です。原作は未読です。
2019年10月スタート 全12話。30分枠。

・ストーリー
一流の女神ですら敬遠してしまう難易度Sレベルの世界・ゲアブランデの救済担当女神として、まだ若輩のリスタルテが選ばれる。リスタルテは数ある候補から勇者を選び、ゲアブランデを魔の手から救わなければならないが、召喚者リストの中から幸運にも、竜宮院聖哉という、とてつもない才能を持っている日本人を見つける。これならゲアブランデを救えるかもしれない。リスタルテは勇んで聖哉を召喚するが、彼は突出した才能を持つ代わりに、ありえないほど慎重な勇者だった。周囲の人間、龍族はおろか、女神をすら小馬鹿にし、マイペースで、自分が思う完璧な準備を整えなければ討伐に向かおうとしない聖哉に苛立つリスタルテだったが、戦場に立った彼の破壊力は圧倒的だった。彼なりのペースで世界を救い、仲間を助け、絆を築いて行く聖哉に、リスタルテは徐々に心を許し、共にゲアブランデを魔王から救う試練に立ち向かう。

最強のくせに慎重というギャップギャグが、とても面白いアニメでした。

・演出
ギャップギャグをうまくアニメ化しているように思いました。そして、原作にどの程度忠実なのかわかりませんが、上手くまとめきってくれた、とは思います。
ただ、あちこちで言うんですが、このアニメも最後の最後で潔さがありません。シリアスになるのかなと、最初から予想はしていて、ほぼその通りの展開になったのですが、、、これは結局、誰得なんですかね。ハッピーエンドが嫌いなわけじゃあないんです。思わせといてーのの最後の最後での一瞬の手のひら返しが、どうなのよ、と思っているんです。
「秒速5センチメートル」でも、アニメの美しいエンディングが、コミカライズで覆されたわけですが、覆すなら覆すで、少なくとも、漫画・秒速5センチメートルくらいのエンディングに向けた仕掛けの追加は必要なんです。それをせずに、一瞬でチャラにするから、なんだかなあ、と、がっかりしてしまうのです。そうあって欲しいと期待・希望するのは視聴者として当然なんですが、制作がこれに阿り過ぎると、折角の作品が台無しになる場合がある一例アニメです。

・作画
テレビアニメとして普通に感じました。キャラの表情のぶっ飛ばし方は素晴らしいです。まあ、ほぼリスタルテに限るんですけどね^^
とはいえ、物語を楽しむのに支障はありませんが、作画で円盤を買うのは、ちょっと躊躇します、自分は。

・音楽
エンディングに尽きます^^ リスタルテ(人形?)が歌って踊るのが良いです。本編のギャップギャグをここにもきちんと反映している感じです。

・演技
一人だけ特別表情が激変しまくるリスタルテに豊崎愛生さん。最初は少し、絵のぶっ飛び具合に差をつけられている感じがしましたが、すぐに修正してくれる演技力はさすがです。

逆に、無表情か侮蔑の表情しか浮かべない竜宮院聖哉には梅原裕一郎さんで、こちらもバッチリでしたね。

他の声優さんたちも実力者ぞろいなので、安心して観られました。
それにしも、三石琴乃さん。最近、キワモノばかり演じている印象が^^;こなせるのがすごいんですが。

ギャップギャグは面白かったのですが、ストーリーが自分向きではなかったので、少し残念でした。

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