シュタインズゲート 総合:☆☆☆☆
「刻刻」は完結している漫画が原作。完読。「シュタインズゲート」(以下シュタゲ)はゲームが原作。未プレイ。時間を扱ったアニメ同士、ということで。
・ストーリー
タイムパラドックスを扱ったSFが大好きです。筆者的バイブルは巨匠ハインラインの小説「夏への扉」。2分の1の確率で作戦の成否を決める博打のような展開がどうも今ひとつですが、冒頭で出てくる猫のピートの情景が頭にこびりついて離れません。幼馴染属性、年の差属性のヒロインはオタク好みでしょう。「シュタゲ」にもこの属性に近いヒロインが出てきて、このヒロインを守るため、数多の悲劇を乗り越え、大事なものを犠牲にします。
「シュタゲ」が描く世界は平行世界。「シュタゲ」では、タイムリープはあくまで道具。平行世界の方に主眼があり、タイムリープを応用して同じ時間軸の並行世界を移動しています。TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」は同じ特徴を持ちますが、小説「僕は明日、昨日のきみとデートする」、小説「虚構推理」、新海誠監督アニメ映画「雲のむこう、約束の場所」、などなどなど、平行世界を扱った作品は枚挙にいとまがないものの、それらと区別できる特徴です。また、「まどマギ」との区別では、「シュタゲ」では「変えてしまった未来を『元に戻す』」ことを目標としている点があります。これがこの作品を独創的にしていると言えるかと。「シュタゲ」では、そのために支払わなければならない大きな代償と、代償を自覚した主人公の葛藤が丁寧に描かれていて、おちゃらけた雰囲気から始まる作品も、話数が進むに連れてシリアスになっていき、どんどん引き込まれます。最初の頃の主人公の変人ぶりに嫌悪感を抱かず、なんとかこらえて、最後まで観ましょう、是非。
「刻刻」。こちらは時間の止まった世界で自由に動くことのできる人たちの物語。これはかなり独創的だと思うのですが、どうでしょう。サイボーグ009島村ジョーの使う加速装置が、それと似た状況を作り出すことができますし、こういう能力が描かれることはあるけれど、止まった世界で生きることについてまでもテーマにしている、あまり例を見ない作品です。俗人ならこの状況、悪魔の囁きに負けてしまいそうになる極めて魅力的な世界なのですが、そこをあえて避けたストーリー展開が面白くもあり、あえて避けてしまったがために、動機付けが若干突飛すぎて、分かりづらくなっているのは難点でしょうか。さらにヒロインのラストはちょっと御都合主義と言えなくもない。それでも止まった世界の設定と展開の面白さが、なんとか欠点を上回ってくれていると感じました。
「シュタゲ」が描く世界は平行世界。「シュタゲ」では、タイムリープはあくまで道具。平行世界の方に主眼があり、タイムリープを応用して同じ時間軸の並行世界を移動しています。TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」は同じ特徴を持ちますが、小説「僕は明日、昨日のきみとデートする」、小説「虚構推理」、新海誠監督アニメ映画「雲のむこう、約束の場所」、などなどなど、平行世界を扱った作品は枚挙にいとまがないものの、それらと区別できる特徴です。また、「まどマギ」との区別では、「シュタゲ」では「変えてしまった未来を『元に戻す』」ことを目標としている点があります。これがこの作品を独創的にしていると言えるかと。「シュタゲ」では、そのために支払わなければならない大きな代償と、代償を自覚した主人公の葛藤が丁寧に描かれていて、おちゃらけた雰囲気から始まる作品も、話数が進むに連れてシリアスになっていき、どんどん引き込まれます。最初の頃の主人公の変人ぶりに嫌悪感を抱かず、なんとかこらえて、最後まで観ましょう、是非。
「刻刻」。こちらは時間の止まった世界で自由に動くことのできる人たちの物語。これはかなり独創的だと思うのですが、どうでしょう。サイボーグ009島村ジョーの使う加速装置が、それと似た状況を作り出すことができますし、こういう能力が描かれることはあるけれど、止まった世界で生きることについてまでもテーマにしている、あまり例を見ない作品です。俗人ならこの状況、悪魔の囁きに負けてしまいそうになる極めて魅力的な世界なのですが、そこをあえて避けたストーリー展開が面白くもあり、あえて避けてしまったがために、動機付けが若干突飛すぎて、分かりづらくなっているのは難点でしょうか。さらにヒロインのラストはちょっと御都合主義と言えなくもない。それでも止まった世界の設定と展開の面白さが、なんとか欠点を上回ってくれていると感じました。
・作画
まあ、まあ。なぜかこの2作品。円盤が他に比べてだいぶ安い。「シュタゲ」は放送後、だいぶ時間が経っているのでわかるのですが、「刻刻」も。その分、円盤買ってもいいんじゃないでしょうかレベルも下がり、両方及第点かな、と。気持ち「刻刻」の方が安定しているかな。絵柄もわずかな差で「刻刻」の方が好ましいです。
・音楽
聞けば、ああ、あの曲か、と思い出せるかな。「刻刻」のエンディングはアニメーション込みで好きです。
・演技
「シュタゲ」は花澤香菜さんと宮野真守さんが特に良いかな。しょこたんが元ネタと思しき「トゥットゥルー、まゆしぃです」は名台詞ですねw
「刻刻」。基本的にみんな上手いなと思うのですが、真がなあ。
「刻刻」。基本的にみんな上手いなと思うのですが、真がなあ。
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