私に天使が舞い降りた! 総合:☆☆☆☆
連載中の漫画が原作。原作未読です。
2019年1月スタート。全12話。
基本、4コマ漫画なので、連載途中でアニメが終わっても、あまり違和感はありません。
・ストーリー
星野みやこは大学一年生の人付き合いが苦手な女の子。化粧気もなく、大抵いつも家にいて、家では高校時代のジャージで過ごしています。彼女には小学校5年生の妹ひなたがいて、ひなたはお姉さんのことが大好き。とても敬愛しています。ある日、ひなたは同級生の友達・白咲花を家に連れてきます。星野みやこは花に一目惚れ。洋裁が趣味の彼女はかわいい洋服を花に着せるため、なんとか気を引こうと花の大好きな甘いもの・手作りのお菓子を作ってあげます。そして、それと引き換えに、自分の作った洋服を着てもらって写真を撮るのです。なんだか危ないお姉さんですが、そんな日々の中で、だんだんと友達の輪が広がり、星野みやこの優しい人柄に小学生たちが触れるに従い、彼女の周りに温かい輪が出来上がっていきます。星野みやこもそんな輪の中、徐々に外の世界に出かけられるようになっていくのです。
・演出
引きこもりなんだけれど、何かのトラウマがあったりするわけではなく、「古見さんはコミュ症」の古見さん同様、単なる素養なので、あまり、イライラすることはありません。古見さんほど前向きなわけではないのだけれど、ひなたに半ば無理やりに世間的(と言っても小学生の間にだけれど)にヒーローにされていくうちに、少しづつみんなに打ち解けていく様子は見ていて温かい気持ちになります。そもそも、みやこは優しくて良い人。感情を高ぶらせることもないので、みやこが望むと望まないとに関わらず子供達はとてもよく懐きます。子供達が楽しそうに過ごすのを見て、お母さんたちもひなたに好意を持つようになっていき、ひなたのおかげで、みやこの世界は緩やかな広がりを見せていきます。
このような、暖かい世界を、パステル調の美術、柔らかいキャラデザイン、ほっとする演出で安心感に包まれた中、見続けることができて、とても良い演出だったと思います。
似たような日常ゆるふわ系なら、最近だと「となりの吸血鬼さん」「アニマエール!」「こみっくがーるず・スロウスタート」「えんどろ〜」あたりも、面白いと感じるかもしれませんね。
・作画
まあまあ、普通です。特に大掛かりなアクションもないし、まあ、安心して見られます。作画は人によるかもしれませんが、可愛い絵柄で良いんじゃないでしょうか。
・演技
みやこ役・上田麗奈さんが良かったです。この全く棘がない感じ、ヤマノススメ の井口裕香さんを連想します。その他、周りの方もよく見かける方で固めていて、このゆるい雰囲気、可愛い絵柄にしっかりマッチした演技を披露されています。
・音楽
普通かな。ただ、OP/EDは結構良かったです。声優さんが役柄通り女の子の声で張り切って元気よく歌っているので、店頭で買うのには、「いやー、娘に頼まれて」とか言い訳しながらでないと、少し恥ずかしいかもw
特にあげつらう欠点もなく、自然と楽しめたアニメでした。
みやことひなたの姉妹愛がとても良く、これがベースのテーマとしてしっかり示されているので、何があっても揺るぎないゆるさ、あたたかさがとても良かったです。
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