2020年4月6日月曜日

とある魔術の禁書目録

とある魔術の禁書目録  総合:☆☆☆☆

連載中のラノベをアニメ化。原作は未読です。
2008年10月スタート 全24話。30分枠。

掟破りの、とある魔術の禁書目録IIIから観はじめ、アクセラレーター、レールガンT→1期→S、そして、とある魔術の禁書目録1期の順で漁ってきました。
こんな順番で観たとしても、へー、とか、なるほどそう言う経緯だったのかー、と、それぞれを独立して楽しめるのが、この「とある」シリーズの設定の秀逸さですね。
ただ、後半になるに従い、登場人物は増加の一途を辿るので、少なくとも禁書目録だけは、初めから観る方が無難でしょう。

・ストーリー
生まれついての不幸の男・上条当麻は、人口の8割を学生で占める超能力を科学する学園都市の高校生。彼のレベルは0(無能力者)であるが、その右腕は、相手のすべての能力をキャンセルする異能の持ち主でもある。無能力者が超能力者と渡り合うために発展した魔術とそれを使うことができる魔術師。互いに反発しながらも、超能力者と魔術師はバランスを保ち共存していた。
ある日、上条当麻がベランダで布団を干すためにカーテンを開けると、そこにはシスターが干されていた。彼女はインデックス。10万3千冊の魔導書を記憶していて、魔術師にとっては何者にも変えがたい存在である。彼女をめぐる争いに巻き込まれたことをきっかけに、上条当麻は、学園都市で起きる様々なトラブルを解決していくことになる。それは、偶然ではなく、彼の持つ異能、イマジンブレーカーゆえであるが、それを彼はまだ知らない。
彼はイマジンブレーカーを使い、人の持つ幻想を、ある時は打ち壊し、ある時は守っていく。


インデックスエピソードは、とあるシリーズ後半から入った自分には、かなりびっくりし楽しめました。アニメシリーズ最新での上条当麻は、世界を守るために無力の割りに正義を振りかざすちょっと痛い人に思えていたのですが、なるほど、本来は幻想をぶち壊す人だったんですね。みんなが幸せになる世界を目指しているところは変わらないものの、各論で展開される初期の頃の禁書目録では、この設定ゆえに面白いと感じられました。
アクセラレーターがなぜ杖ついているのか、とか、彼のミサカシステムとの関係、トラウマなども知ることができたので観て良かったです

・演出
ただ、演出はちょっと古くはないでしょうか。ドラマティックにするために時間経過を速くしたり遅くしたりするのですが、主人公の時間と周りの時間とのズレが気になります。ウルトラマンでカラータイマーが鳴ってから活動限界の設定時間より遥かに長い時間頑張っているのと同じ違和感を感じるのです。この点から、原作を昇華し切れていないのではないかと邪推してしまいます。子供にはこの演出で良いのかもしれませんが、ある程度の大人が観ると、物語に水を差されたように感じるかもしれません。

・作画
10年以上前の2クールのテレビアニメとして良いと思います。ストーリーへの集中を削がないです。

・音楽
OP/EDは本編に入る前の心の準備を整えてくれました。劇伴は、劇的シーン前後で劇的音楽に切り替わるつぎはぎ部分を発見できてしまうような所があり、少し残念でした。

・演技
いつもながらのフレーズですが^^; 皆さん良いのですが、なかでも井口裕香さんの女の子の時と禁書目録の時との演じ分けがクールでした。

長いのが難点ですが、原作に手を出してみたくなりました。

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