2018年10月13日土曜日

はたらく細胞

はたらく細胞  総合:☆☆☆☆

スピンオフ漫画がやたらいっぱい出ている連載中の漫画が原作。スピンオフの数だけとってみても、はたらく細胞の細胞を擬人化する設定が、どれだけ魅力的なものなのかがわかるってもんです。
ミクロの決死圏などを思い出しますが、はたらく細胞の方が自分の体に親しみが湧きやすいです。
2018年7月スタートで13話まで放映されました。
アニメの出来としてはちょっと甘いかもしれませんが、設定の面白さで☆4です。原作の力って言えば原作の力^^

・ストーリー
ちょっとドジな赤血球と、抗原に対しては苛烈だけれど根は優しい白血球が中心となって、体の中の主要な細胞が人間に起こる様々なトラブルに、どのように対応していくのかが描かれます。日常的に起こる些細な人体のトラブルも、体の中ではこんなにも劇的なことが起きているのか、と気づかせてくれます。

・演出
「人間の体の中には約37兆2千億もの細胞たちが毎日毎日24時間365日元気に働いています」の能登麻美子さんの冒頭のナレーションに、おいおい、地球人口の5000倍もの細胞で一人の体が構成されているのかよ、とまずびっくりするところから始まるこのアニメ。細胞や細菌を擬人化して体の中や仕組みなどをわかりやすく解説してくれています。細胞が擬人化されていることで、これだけ多くの細胞が24時間365日ブラックな職場で働いているのかと思うと、自分のことながら申し訳ない気持ちでいっぱいになります。漫画表現でも十分ドラマティックな表現になっていたのですが、総合芸術であるアニメにすることで、漫画以上に見応えのあるドラマにしてくれたと思います。Eテレアニメでもいい感じですが、免疫系の活躍がグロいのがネックでしょうか。このくらいなら、という気もしないではないですが。

・作画
特別描き込まれていたりするわけでもなく、アクションが凄かったりすることもなく、テレビアニメとしては普通かと。

・音楽
OPは楽しくEDはお気に入りです。

・演技
アニメ化したことの最大のメリットは、声優さんたちの演技でしたね。
主人公の一人、赤血球役・花澤香菜さん、白血球の前野智昭さんを中心に、取り巻く細胞役の声優さんたちがこのアニメを盛り上げてくれたと思います。皆さん良かったのですが、特に印象に残ったのは、いつも笑顔で保育士もこなすマクロファージ・井上喜久子さんが笑顔のまま細菌を殺戮する様。長縄まりあさんをリーダーに、たまに参加の赤尾ひかるさん、石見舞菜香さんらによる可愛い血小板の団体行動。赤血球のくせに辛辣クールな後輩赤血球の石川由依さん。冷静な制御性T細胞の早見沙織さん。ですかね。あげるとキリない。

まあ、花澤香菜さんはどんなシリアスな役回りでもボケるのがうまいですからねえ^^ はなから抜けてる役はお手の物でしょう。7月のアニメでは本当に大活躍でした。

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