ジャンプ連載中の漫画が原作。原作既刊既読。
2019年1月スタート。全12話。1期の感想です。2期は2020年放映で決まっています。
・ストーリー
ジャンプだからってシリアスものがなかったわけではないけれど、その中でもかなりダーク寄りな内容です。直接的なスプラッター描写は避けられているので、子供達にも見せられるとは思いますが、奇妙な恐怖心、若しくは、誤った好奇心を与えそうです。
自分も「ジャンプ系の漫画」と表現することがありますが、特徴として、友情、努力、勝利、明るさが必要です。必要な世界観の明るさが、「北斗の拳」同様、ダークサイドに振られているのが当アニメです。ジャンプのもう一つの顔ですね。ただ、同じにするとノーベル文学賞のカズオ・イシグロに怒られてしまいそうですが、「わたしを離さないで」に似た設定の中、明るく前向き暖かい性格で成績優秀、特に身体的な能力に優れ、リーダーとしてのカリスマをも持った少女と、彼女を上回る明晰な頭脳を持つ少年、権謀術数に長けた策謀家の少年、3人が、自分たちの置かれた状況に気づいたことで、壮大な鬼ごっこを計画し、数多の困難を知恵と勇気と決断で乗り越えていく物語です。
ママの鉄血にして熱血にして冷血な監視役さ加減が、原作より抑えられている感じがします。むしろ人間味を、最初から少し醸し出して見せることに、原作を読み解いた制作は腐心したのではないかとさえ思いました。自分は悪くないアプローチだとは思いましたが、鬼ごっこの緊張感は、少し削がれた気がします。これ、原作を知っているが故に、そう感じちゃったのかもしれませんが。大人になると思うのですが、子供の嘘ってすぐわかるw でも、この子らは大人をも騙せる才知を持っている、と観ている人に思わせないと鬼ごっこの緊迫感は崩れ落ちると思うのですが、このアニメの3人の子供たちの演出、ママの演出、原作を知っていてもなお、ドキッとさせられるところもありましたので、成功していたのではないでしょうか。
・作画
さすがにマンガ大賞は逃したものの数々の漫画賞をゲットしている話題作。最後まで力が入っていていいです。特に3Gを派手に使うこともなく、うまく融合して見せていると思います。
・演技
主役の3人、それぞれの個性がしっかり出てて、上手ですねー。諸星すみれさん、内田真礼さん、伊瀬茉莉也さん。フィル!フィル!フィル!もうちょっとだけ可愛く!おねがい^^原作の絵が可愛すぎるのかなw
・音楽
普通にいいんじゃないでしょうか。そう言われれば、あまり気になりませんでしたね。サントラとして優秀かと。
2期で終わるのかな?多分、無理だよね。この1期。2期ありきなので、まあまあとはいえ仕方のない終わり方になったので、単体☆5にはしづらかったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿