銀河英雄伝説 Die Neue These 総合:☆☆
グランクレスト戦記 総合:☆☆
小説が原作です。SFとファンタジーの違いはありますが、戦記ものということで。全部観はしたのですが、おすすめする理由もないので、☆は減らしています。
「銀河英雄伝説」については、ここだけ切り取って感想を書いても仕方ない風ではありますが、全部がきちんとアニメ化されたとしても、可もなく不可もなく、ダラダラとスペースオペラを楽しむことになるのだろうという気がするので、まあいいかな、と。
・ストーリー
「銀河英雄伝説」
中途半端ですね。そもそも原作からして帝国のラインハルトと同盟のヤン・ウェンリーのライバル対決が主たるテーマになっていて、設定は壮大だけど、なんだかこじんまりとしたお話です。このアニメではその一局所戦を切り出している程になっていて、壮大(と言ってもラインハルトvsヤン)な小説:銀河英雄伝説のちょっとした紹介アニメとして捉えるべき内容で終わっています。二人を英雄扱いするためのエピソードも、そんなに奇想天外な快挙だったのかなあ、と思わせてしまう内容なのが残念です。
「グランクレスト戦記」
ファンタジーです。一人の英雄とそれに仕えることになった契約魔法師が夢に向かって駆け抜ける物語です。ただ、作戦を立て戦略を練り戦術を駆使して戦うのはいいのですが、展開が慌ただしく、それぞれのエピソードの落とし所が観ていて納得できるほど語られていないのは残念でした。そもそも、初っ端の、契約魔法師が仕えることになっていた違う英雄を裏切って、出会った若き英雄と契約することになった彼女の動機も、あまり判然としなかったですし。さらに、戦術面で女を前面に押し出しているケースがあり、少しいかがわしいのも、辛いところでした。
・演出
両作品ともアニメで表現する意味はあるのではないでしょうか。
「銀河英雄伝説」
渋い親父たちの活躍は他のアニメではなかなか観られないので良いです。女性が少なく、硬派なアニメですが、せっかく出てくる女性がやけにテンプレな恋に落ちたり妾になったりで少々がっかりです。艦隊戦については、どうなんでしょう。艦の数を多く出せば良いってものではないと思いますし、艦砲射撃の応酬、シールドでの防御など、画一的で、あまり、アクションとしての見所は少ないかと。全体の動きをレーダー画像に頼って表現しているのも、あまり興味は惹かれませんでした。
「グランクレスト戦記」
23話「城壁」は目的も戦術もしっかりしていて迫力がありました。サイクロプロス対ラシック伯の戦いは特に良かったです。衣装も格好良かったですね。
・作画
「銀河英雄伝説」
細かく描き込まれて、動きも滑らか。かなり優秀だと思います。宇宙戦艦による大艦隊戦はアニメならでは、と思うのですが、技術に劣るガンダムの方が、リアルに感じたのは、なぜなんでしょうか。
「グランクレスト戦記」
若干キャラが不安定だったり、動画がぎこちなかったりするところも散見されるのですが、テレビアニメとしては上出来ではないでしょうか。男性の描きわけもうまいし、女性が綺麗なのは良いです。
・音楽
両作品ともOP/EDは良かったです。
・演技
「銀河英雄伝説」
今活躍中の男性声優さんのオールスターぶりはすごい。演技に非の打ち所はないです。
「グランクレスト戦記」
シルーカ・メレテスの鬼頭明里さん目当てに全話観たようなものです。
☆も感想も少し辛口ですが、若干相対的につけているところ、あります。自分は全部観終えてますし、特に観て失敗したというわけでもないので、これからの人が観るのを止める必要も覚えませんし、普通に楽しめる、とは思います。
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