ベルセルク 総合:☆☆☆☆
ダーク・ファンタジー。
終わるのかどうかわからない連載中の漫画が原作。
1期:2016年7月スタート。全12話。
2期:2017年4月スタート。全12話。
P.A.WORKS観た後のベルセルク!これぞアニメの真骨頂です。
かっこいい演出かっこいい音楽。アニメでしか実現し得ないであろう映像表現。暴力的なので良い子のみんなは観てはいけないこと、原作に引き摺られて完結させられないことを除けばアニメとして完璧。終わってないことから☆は4にとどめていますが、特に1期は絶対続きがある、と分かる終わり方なものの、そこそこ上手くまとめていますので、☆5でも良いくらい。結末の無さを度外視できるほどインパクトのあるアニメです。結構原作から離れた展開でアニメは進みますが、どうせならもっと踏み込んで、一本のアニメ作品として作りきるくらいの気概を制作には見せて欲しいものです。だって、原作終わらないものw
結構ネタバレストーリーですのでお気をつけを。この世界観を一言でまとめる技量は自分には無かったw
・ストーリー
生贄の黒い剣士が行方知れずとなった生贄の娘を探して旅をする。常人が振るうことかなわぬ大剣を背負い、夜毎に魍魎に襲われ眠ることができない旅を、使徒と呼ばれる幽界の存在を全て倒しながら、ひたすら生贄の娘の元へ突き進む。その強さは圧倒的で、人などは寄せ付けず、人でありながらも人外と対等以上に渡り合い、我が道を遮るものは全てなぎ払って続ける旅の果て、生贄の娘の保護に成功する。途中で関わりを持った人々は、彼の破壊力に影響され、それぞれの思いを胸に、新しい自分の人生の旅立に出る。(1期)
傭兵集団・鷹の団のグリフィスが行なった降魔の儀により生贄の娘の精神は崩壊していた。そのグリフィスがゴッドハンドとして復活した。過去の復讐とゴッドハンドを倒すことを決意した黒い剣士は、生贄の娘を安全な場所に保護するため、エルフヘルムへの旅に出る。黒い剣士の力に、そして、その精神に傾倒した者達と、グリフィスが再結成した新生鷹の団の使徒との激闘が幕をあける。(2期)
・演出
とにかく俺最強。それを爽快に演出しています。黒い剣士は理不尽に虐げられる人々の前にあらわれるのですが、助けるためにではなく、「自分の行く手を邪魔するもの」を建前に悪を蹂躙していきます。この時のテーマ曲・戸沢進の「灰へ」が素晴らしく効果的。音楽をシーンを盛り上げるために主張させ、さらに、重力をリアルに感じさせつつ、あり得ない破壊力を表現したアクションを3DCGで表現し、重低音を響かせた効果音が爽快感を上乗せします。
主人公は俺最強ですが、周囲の人々は人として何かに囚われていて、そこからの脱却、救いを黒い剣士を媒体として、解決していくヒューマンドラマの側面も持っています。そこだけだと、何かさっぱりしないドラマになってしまうと思うのですが、黒い剣士の活躍によって、それらのモヤモヤが吹っ飛ぶので、観ていてイライラが募ることがなく、ストーリーを楽しめす。この辺のバランスもこの作品の良いところでしょうね。
・作画
セル画を混ぜてますが基本的に3DCG主体の作画。リアルに振りすぎない3DCGが極めて効果的に人外の圧力を表現しています。迫力のあるアクションをよくぞここまで。
・音楽
「灰よ」の劇中での使い方が非常にかっこいい。機動戦士ガンダムの「颯爽たるシャア」「窮地に立つガンダム」とかそう言う感じ。サントラがかなり効果的に主張してきます。
・演技
主役の岩永洋昭さんは俳優なので、ちょっと発生が聞き取りづらいけど、主役の相貌にあった声音なのが良いですね。斎藤千和さんが「化物語」での堀江由衣さんのような声音で喋ってるので、よく錯覚します。
リアリティ溢れる日常系心象アニメもいいのですが、やっぱり、世界観が漫画、アニメならではの作品はいいものです。
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