2019年5月11日土曜日

東京から日帰りで行く「江島神社」

※アニメ「刀使ノ巫女」のネタバレが含まれます。
※アニメ、漫画などの聖地巡礼はあまり評判が良くないようです。マナーを守って巡るように心がけています。

今回の江島神社は、アニメ「刀使ノ巫女」の主たる舞台の20年前に発生した「相模湾岸大災厄」の舞台になったところです。



この先にある江ノ島に江島神社があり、宗像三女神が祀られています。
1998年9月。この地で、多岐都姫が多紀理姫、市杵島姫を吸収し、人類がかつて経験したことのない大荒魂(神が荒ぶった状態)が発生しました。その侵攻は激しく、相模湾を上陸、藤沢市周辺まで被害を拡大していきました。
荒魂の根源ともなる玉鋼により打たれた刀剣の加護を引き出し、神を鎮める巫女たちが古来より存在していました。現代の彼女たちは警察庁・特別刀剣類管理局管轄の特別祭祀機動隊として組織されていましたが、この大災厄に大荒魂を鎮めるために、警察・自衛隊と協力して、討伐が開始されました。



戦いは凄惨を極め、特別祭祀機動隊は精鋭により特務隊を結成し、大荒魂への決死の突入を計画、本体を討ち祓う作戦が決行されました。特務隊に連なる面々は次の通り。隊長には代々神を祓う家系に連なる折神紫。鬼の副長・相楽結月。代々神を鎮める家系に生まれ、鎮めの儀を執り行うことができる柊篝。強さでは折神紫を凌ぐと言われていたもののムラっ気のある天才剣豪・藤原美奈都。羽島江麻、五條いろは、高津雪那、真庭紗南の8名でした。
大荒魂に近づくに従い、特務隊の疲弊もピークに達し、隊長の折神紫は、最後の手段である鎮めの儀により、大荒魂を隠り世へ祓うことを決断します。ここまで、ある意味護衛の役割を担っていた6人を相楽裕月に託して退却を指示。柊篝と折神紫だけが大荒魂に近づき、柊篝の鎮めの儀により大荒魂を沈静化、その隙に、折神紫が柊篝もろとも大荒魂を隠り世へ討ち祓う手筈です。つまり柊篝を生贄にして大荒魂を鎮める儀式でした。
二人が大荒魂に近づきつつある時、後ろから一人の声が聞こえました。藤原美奈都でした。彼女は鎮めの儀について、何も知りませんでしたが、大荒魂を倒すには人数が多い方が良いだろうとの単純な想いから、退却を拒否し、二人の後を追ってきたのです。
そして、大荒魂を前にした3人。柊篝は鎮めの儀を執り行い始めます。ここへ来て、藤原美奈都は、何が起きるのかを察します。そして、友人を一人で犠牲にはできないと、咄嗟に柊篝に加勢、二人で大荒魂に切り込みます。あとは、折神紫が、祓うだけでした。
祓われる直前、大荒魂は折神紫に提案します。自分を折神紫体内に封印し、消滅を免れることを許してくれるなら、柊篝と藤原美奈都の命は助けると。
折神紫はどうしても友人二人を見捨てることができず、本来自分の果たすべきお役目よりも、彼女ら二人の命を助けることを選択します。
これが後の世に言う「相模湾岸大災厄」であり、折神紫の決断により事態は収束したのですが、鎮めの儀に最後まで関わった柊篝と藤原美奈都は巫女としての能力を失い、彼女ら二人の功績は歴史から消され、一般人として生活。それぞれ娘を産みますが、大災厄の時の体力的・精神的負担は重く、短い生涯を終えたのでした。
残った6人は歴史上の英雄となりました。折神紫は刀剣管理局の局長として君臨し、他の5人たちは五箇伝(巫女のための5つの学園の総称)の学長として巫女たちの指導的立場として活躍することになりました。しかし、体内に大荒魂を封印していた折神紫は、20年の歳月、内なる敵と必死の戦いを続けていましたが、抵抗むなしく徐々にその精神は蝕まれ始めていたのでした。
そんな折、年に一度の五箇伝の剣術大会が開催され、決勝の御前試合が十条姫和と衛藤可奈美の間で戦われることになりました。折神紫の御前で立ち会う二人。そう、彼女たちこそ柊篝と藤原美奈都の娘たちでしたが、二人はその因縁をまだ知りません。そして、試合開始の合図と同時に構えに入った途端、突如、十条姫和は衛藤可奈美ではなく、折神紫に、鹿島新當流の極意「一ノ太刀」で切りかかります。
ここから「刀使ノ巫女」の物語が始まるのです。

てなわけで、「相模湾岸大災厄」が起きたところってどんなところかなあ、と見に行ったわけです。

さて、こっから第2部であり、題名からすると本題です。
が、上とこっちの感想は、リンクしたものと考えないでください。
「刀使ノ巫女」は面白いアニメですが、
「江島神社」は面白くない神社です。
この二つに因果関係はありません。を前提にw

東京から日帰り、と題名では書いていますが、東京人からすると普通に日帰りする場所です、江ノ島は。夕方から仕事なので、5月10日の午前中にサクッと行って帰ってきました。多分東京のどの地点からでも同様に簡単に行ける神社でしょう。そのせいもあるんでしょうかねえ。まあ、大災厄でしたわw

江ノ島に向かう道が工事中で狭い。
参道が狭いくせに、江ノ島内の商店の車だのバイクだのが、観光客をむしろ障害物としてしか見ていない挙動をとる。諏訪(諏訪大社の旅、参照)の人たちと大違いです。江ノ島だ、湘南だってスカした連中は所詮、どこからかの流れもんだろ?って憎まれ口を叩きたくなるほどです。

この狭い参道を、観光客で溢れているお昼時に、我が物顔で車が通りますからねえ。車なんぞ使わんでも荷物くらい運べるだろう、こんな小島。少なくとも時間を考えてほしいものです。まじ、高尾山の方が、ちゃんとしてます。諏訪なんてもっと素晴らしいです。

朱の鳥居と瑞心門(右は天井)です。こっから境内、て感じですね。手水所はまだまだ上なんですけどね。

はい。辺津宮です。荒魂化の中心となった神タギツヒメの宮ですね。

その後、よくばり美人守を見てみようかと中津宮へ向かいましたが、中津宮のお守りとかを売っている建物は閉まっていて、辺津宮で売ってるよと張り紙が。道を工事していたこともそうなんですが、今はシーズンオフなんですかねえ。元来た道を戻りました。

まあ、それはいいんです。肝心の御朱印です。

御印(ハンコです)五と十だけが肉筆です。いや神宮の御朱印も文字通り朱印だけでしたが、神社名の筆書きまでハンコなのは、神田明神に次いで、手抜きです。サイズも小さい御朱印帳に合わせてあるので、普通の御朱印帳だと、なんだかバランスが変です。神社では令和元年五月一日の記念御朱印がネット転売されている、と憤ってらっしゃるようですが、いや、高値転売が目的ではなく、ありがたみがないし、いらないものは売り払いたい、と言う気持ちで転売してるんじゃないの?と穿った見方さえしたくなります。御朱印をスタンプラリーにしてるのは神社側じゃん。宗像三女神も荒れるってもんですよ。まあ、近場だからまだマシだけど、遠くから期待を込めてお詣りにいらっしゃるのなら、やめた方がいい。ここに女神はおらんよ。女神にご挨拶するなら、やっぱ九州の宗像大社に行くべきです。
神田明神もそうですが、ちょこっと観光地化している神社は、本来を忘れてるんじゃないの?両神社とも巫女さんの目は死んでたし。
さて、こちらも印刷してあるもの配布物。たくさん人が来て、時間がないから、あらかじめ書き置きしておいたものを渡すときに日付だけ入れる、と言うのなら、まだ良いとは思うのですが、これでは、、、転売に怒っちゃいけませんよ、江島神社さん。

でも、神札も、(多分)手順を踏んで神道としてお祓いした上でのこととはいえ、印刷された紙を配布しているわけですから、まあ、こんなもの、なのかな。

神田明神にはあくまでお詣りに特化して、江島神社は生しらす食べるための観光地として、訪れるのが良いでしょう。蛇足ですが、新橋の烏森神社もカラフルなハンコです。



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