2018年6月1日金曜日

結城友奈は勇者である 勇者の章

結城友奈は勇者である 勇者の章  総合:☆☆☆☆

オリジナルアニメ。全6話で、2時間半あれば見終われます。
「結城友奈は勇者である(以下ゆゆゆ)」の続編です。
万人受けはしなさそうな点、「勇者の章」だけで独立していない点、「鷲尾須美の章」や「ゆゆゆ」との比較を考慮して、☆4にしていますが、、☆5にしたくてうずうずです。

・ストーリー
前作「ゆゆゆ」含め「勇者であるシリーズ」は一貫して「自分ひとりが犠牲になれば良い、という考えを許さない」ことを観る読む人にメッセージとして伝えています。「勇者の章」では、このメッセージを強調したストーリー展開になっていて、究極の選択を強いられてもなお、犠牲を許さないために、少女たちは葛藤し、理想に向かって戦っていきます。人の心に踏み込んだストーリーなので、観続けるのは辛いのですが、「誰も悪くない」と心底言ってくれる仲間に囲まれているため、観ている方も救われます。

・演出
「ゆゆゆ」で2回、「勇者の章」で1回。勇者たちは勇者たちの間で大きな衝突をしています。「ゆゆゆ」では拳で語り合うみたいな、熱血モードだったのですが、「勇者の章」では言い争う形で、なんとか気持ちを伝えよう、考えを変えてもらおうとします。一歩間違えれば気持ちが離れてしまいかねない応酬ですが、全くそうはならないように見せてくれる演出は、手品のようです。それまでの、勇者同士の深い信頼関係を示すエピソードの積み上げによって、成された技なのでしょうね。

・作画
相変わらず、凄まじく良いわけではないのですが、円盤買っても良いんじゃないかなあ。

・音楽
相変わらず、サントラ買っても良いんじゃないかなあ。

・演技
6人のヒロインに照井春佳さん、三森すずこさん、花澤香菜さん、黒沢ともよさん、長妻樹里さん、そして、内山夕実さん。佐藤利奈さんも「わすゆ」に引き続き。少ない登場人物に絞ることが、キャラや物語を深める上で功を奏しているように思えます。今まで、あまり話題にしていませんでしたが、照井春佳さんは熱演だと思うんだけどなー。あと、内山夕実さんも「魔法科高校の劣等生」千葉エリカ役、「刀使ノ巫女」獅童真希役などなど、気になる声優さんなのですが、この、犬吠埼風役が、やっぱり、あたり役・はまり役かと。「ゆゆゆ」メンバーにプラスして花澤香菜さんがメインに加わったことは、「勇者の章」が単なる「ゆゆゆ」の続きにならずに変化していく上で、うまく作用したように思います。

0 件のコメント: