2020年3月8日日曜日

とある科学の超電磁砲

とある科学の超電磁砲   総合:☆☆☆☆



ラノベ「とある魔術の禁書目録」外伝(スピンオフ)として連載中の漫画が原作。
2009年10月スタート 全24話。30分枠。

・ストーリー
学園都市に七人しかいない超能力者(レベル5)のうちの一人、序列第3位の御坂美琴は、学園都市のジャッジメント(風紀委員)として活躍している瞬間移動の大能力者(レベル4)白井黒子と、お嬢様学校・常盤台中学校寮の同室で生活している。白井黒子の後輩ジャッジメント・初春飾利、初春の友人・無能力者・佐天涙子らと、学園都市で起きる様々な事件を解決していく。

四人を主軸に進むので、やたら登場人物が多く、場面展開が激しい本家のインデックスに比べ、お話が分かりやすいです。

・演出
ジャッジメントの活動範囲が描かれるので、学園都市の治安がやたらに悪く感じます^^
事件が24話の中でいくつかに分かれているので飽きない構成です。それでいて、24話通して、学園都市の抱える問題、能力格差に悩む学生・生徒たちの苦悩がテーマとなっているので、見応えがあります。超能力による爽快感を見せることで娯楽性を保ちながら、現実社会にもある格差に迫る社会性を、オブラートに包んで提示している演出のバランスが、とても良いなと感じました。
インデックスのメンバーが、レールガンのストーリー展開を邪魔をしない程度に顔見せしてくるのも、良い演出だな、と思いました。

・作画
2クールのテレビアニメとしては驚異的。かわいいキャラクターが一貫して安定していて、自然に動くし、戦闘シーンの迫力もすごい。この作画を保存するために円盤買って良いレベル。

・音楽
オープニングはシリーズ一貫して、FripSideの八木沼悟志さんが担当しているので、違和感なく入っていけます。また、アニメーションと合わせて、本編観るにあたって気持ちが盛り上がるので飛ばさずに楽しめました。エンディングもなかなか。劇伴はちょっとあざといところもあったけど、含めてシーンをしっかり支えていたと思います。

・演技
メインの四人に佐藤利奈さん、新井里美さん、豊崎愛生さん、伊藤かな恵さん。素晴らしかったです。中でも新井里美さんは(どんなアニメでもそうなのですが)、これだけ個性的なキャラを嫌みなく演じられる貴重な存在です。
支える声優さんも、特徴的なキャラをしっかり際立たせ盛り上げていて、物語に集中できます。

本家を知っていた方が良いとは思いますが、これ単体でも楽しめるのではないかと思います。
初春の頭の花飾りの秘密を知りたいです^^


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