2019年6月12日水曜日

夜は短し歩けよ乙女(映画)

夜は短し歩けよ乙女  総合:☆☆☆

とても高い評価を受けている小説が原作。
アニメは2017年春に劇場版として公開。こちらもアニメ賞をいろいろ受賞。

・ストーリー
原作では1年間のお話を1日にギュギュッと濃縮。黒髪の乙女に一目惚れして偶然を装いよく会う先輩として外堀を埋めていた大学生。古本市と学園祭が同時に行われた街で、彼と彼女は不思議な体験を、時には一人で時たますれ違いながら過ごしていく。彼らの不思議な縁が始まる最初の1日の物語。

・演出
パプリカ」を連想するんですが、アニメーションがテレビアニメ並みなのと物語自体が不条理というかファンタジーというか何かはっきりしない舞台の上に立っているので、あまり大衆ウケを狙っているようには見えませんでした。直木賞候補の原作のアニメ化ですから、どうしても文学的に表現したくなるのはわかるのですが、アニメ化することの意味があったのかは、自分には疑問です。

・作画
これより良いテレビアニメは結構あります。

・音楽
劇伴音楽として普通。

・演技
花澤香菜さんは何をやらせても花澤香菜でありかつ、黒髪の乙女、なんですよね。この技術はなんなんでしょう。悠木碧さんもちらっと出てきます。私的御三家の中では珍しい共演ですが、絡みはほとんどないです。星野源さんが多才なのは認めざるを得ませんね。声優としても立派です。

面白いと原作も読みたくなるのですが、これについては、特にこのアニメの一見で十分、でしょうかね。
監督・湯浅政明さんの「きみ波」の番宣なのでしょうが、自分は「夜は短し・・・」を観たからといって、「きみ波」を劇場まで観に行こうと思ったり、円盤を予約したりすることはない、です。「きみ波」脚本が吉田玲子さん、音楽・大島ミチルさんと力入ってますね。だが、キャストが話題先行なので、せいぜい様子見、といったところです。

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