2018年6月22日金曜日

スロウスタート、こみっくがーるず

スロウスタート   総合:☆☆☆
こみっくがーるず  総合:☆☆☆

実際には☆4なのですが、今までの感想全体を通して相対的に見た場合、苦渋の☆3。「ヤマノススメ」や「ゆるキャン△」とはやっぱり差をつけておきたくて。
両方とも現在進行形の4コマ漫画が原作です。原作は未読です。両方とも女子高校生4人がメインヒロインで少し百合要素が入ったギャグ系のアニメです。絵柄が似ていることもあり、一緒に取り上げました。
ちなみに「干物妹!うまるちゃんR」も一緒に取り上げてもいいくらい同じカテゴリーと思うのですが、1期を未視聴なので、とりあえず、やめておきました。自分の中では同じ☆3でも「こみっくがーるず」>「スロウスタート」>「干物妹!うまるちゃんR」でお気に入りです。内容はほぼ互角なのですが、まとめ方が「こみっくがーるず」が一番うまかったかな。

・ストーリー
「スロウスタート」
受験当日に法定伝染病に罹患し、止むを得ず高校受験浪人してしまった内向的な女の子が、地元から離れて入学した高校でできた友達に、どうしても浪人のことを言い出せない後ろめたさを引きずりながらも、楽しく生活していく様子を描いています。あまりに良い友人に囲まれたので、今の関係が壊れてしまうのではないかと恐れてしまうのは、仕方のないことだと思えます。いつ言い出すのだろう、言ったらどうなっちゃうのだろう、という危うさのバランスが、ヒロインに感情移入しやすくしていて、一歩間違えば単調になりそうな設定やストーリーなのに、飽きずに観られました。
「こみっくがーるず」
現役女子高生漫画家なのに、女子高生を描いた漫画を、リアリティがないと読者アンケートで酷評されたヒロイン。動物にはめっぽう好かれるのに、人に対してはコミ症の引きこもりで、かつ極度に自虐的な性格を心配した編集さんが、女子漫画家寮への入寮を勧めるところから始まる、漫画家女子高生たちの寮生活を描いた青春ドラマ。女性同士が同じ分野で活躍しようとすると、いろいろな嫌がらせ、足の引っ張り合いみたいなものがあるように邪推してしまう自分からすると、漫画家というもの含めて、これがリアルなのかノンリアルなのか判別がつかないのですが、まあ、そんなことはどうでも良いかな、と思える爽やかな友情物語をベースに、テンポの良いボケ・ツッコミがさえるアニメで、結構好きです。ヒロインの適度な自虐さが奏功しているのでしょうね。

・作画
「スロウスタート」
冒頭で「こみっくがーるず」と絵柄が似ているとしましたが、むしろ「うまるちゃん」に酷似している、と言えます。嫌いな感じではないし、それほどアクションがあるアニメでもないので、作画に気をとられる事がなく楽しめました。
「こみっくがーるず」
前者よりもさらに描き込まれている感じがしました。ギャグアニメとして自然でしたし、可愛らしくて良いと思います。

・音楽
両方共、アニメを盛り上げる感じで良かったです。特に「こみっくがーるず」はギャグの合間に見せるしんみりしたシーンを、オルゴール調の曲を効果的に使用して、よく演出しているなと思いました。それぞれのOP/ED もなかなか良いんじゃないでしょうか。

・演技
「スロウスタート」
今までは、それほど主役を張るような方々ではなかったのですが、「スロウスタート」の雰囲気にマッチしていて、良かったです。これからのご活躍も期待です。
「こみっくがーるず」
自虐的なヒロインをやりすぎ感のない演技で観せてくれた赤尾ひかるさん。同じヒロインの本渡楓さん・大西沙織さん(「刀使ノ巫女」のツートップ。そちらでも今すごい)・高橋李依さん、お三方も相変わらずサスガなのですが、経験豊富なこの3人のヒロインに赤尾ひかるさんもひけを取らなかったなと。遠藤綾さん、津田美波さん、上田麗奈さんも脇を固めています。

☆は辛めですが、好きな系統のアニメ2作品でした。

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