連載中の漫画が原作です。2018年7月スタート12話。
最後まで☆2にしようと思っていたのですが、演出部分を書いているうちに、やっぱり☆1で行こうと思いました。
もちろん、観ない権利を行使すれば良かっただけの事ですが、全部を観て☆1にした以上、感想は下記しておきます。あまり悪い感想を読みたくない方にはごめんなさい。
ダイビングが題材ですが、飲み会を中心とした大学生活の日常を描いたギャグアニメです。ダイビングの描写は全体の1割程度です。
・演出
最初のお断りで、大学の新入生が全員二十歳以上の設定であると理解して、とか、あれやこれやと言い訳して、あくまでギャグ漫画として楽しめと押し付けられます。
アニメ内の状況では軽トラの荷台部分に人が乗って公道を走ることは道交法違反ですが、この行為を正当化するために、「これから走る場所は私有地だから」とあえてモブ役のおじさんに言わせています。これが言い訳だと気づかない人にとっては、普通に荷台に乗って走ってもいい、と思ってしまう演出です。
まあ、「8時だよ全員集合」とか「がきデカ」とか、大昔から、非常識であるがゆえに人を惹きつけるものもあると思いますので、こういうギャグそのものが面白くない、とは言わないのですが、安直な一言で回避しようとしていることが、どうにも気に入りません。それならいっそ、わざわざ荷台に乗せたりしなくても良いと思うし、大学新入生の設定を変更したりすればいいだけ、なのに。
例えば今だと「はねバド」のように原作をしっかり読みこんで、制作が十分に消化してから、アニメなりの解釈・表現をしているものもあるわけで、そのような原作への敬意や設定になっているテーマ(このアニメの場合はダイビング)への思いなどが、この言い訳のせいで、伝わりづらくなっています。せっかくヒロインが主人公にダイビングを好きになって欲しいためにあれやこれやと頑張ったり気を使ったりするシーンを随所に散りばめているのに、根本の演出の不味さがこれらを胡散臭く感じさせてしまいます。
・作画
絵柄は良い印象です。豹変する顔も面白いです。アクションシーンはどちらかと言うと一枚絵で繋いでる感じですが。
・音楽
オープニング・湘南乃風「Grand blue」は自分にしては珍しく、男性ボーカル曲なのに割とお気に入りです。
・演技
ヒロインに刻刻・樹里役などでお馴染み安済知佳さん、ケバ子にヤマノススメ・ひなた役などなどの阿澄佳奈さん、男性陣も陰陽使い分けてて上手いです。
漫画/アニメ「王様ゲーム」が教唆していた犯罪よりは程度として軽いものの、軽い重いの問題ではなくないかな、と。
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