若おかみは小学生! 総合:☆☆☆☆
令丈ヒロ子の児童文学原作。完結しています。原作は未読です。
2018年4月スタート。15分枠で24話放送されました。
・ストーリー
両親を交通事故で失った「おっこ」。祖母の住む旅館に住むことになります。実は彼女は幽霊が見えます。おっこは小学6年生。両親を失ったばかりで気持ちもふさぎがち。旅館の仕事をするつもりは全然なかったのですが、旅館に居ついていた祖母の幼馴染の幽霊と言い争っているうちに、周りはすっかり、おっこが旅館を継いでくれると勘違いしてしまいます。そんな折、祖母が過労で倒れてしまいます。おっこは、持ち前の優しく明るく前向き、そして、負けん気な性格から、結局、旅館を手伝うことになるのです。見習い女将おっこの悪戦苦闘の日々の始まりです。
・演出
奇をてらうことのないオーソドックスな演出が、この作品にはとてもあっていたのではないでしょうか。落ち着いて、おっこの周りに巻き起こる騒動が楽しめます。
・作画
15分アニメですが、しっかり作画されています。もちろん、児童向けの優しい絵柄なのですが、安定していますし、動きも自然です。円盤買うにはもうちょっと描きこまれていた方が嬉しいのですが、テレビアニメとして普通に観るには十分以上の作画です。
・音楽
EDは1st/2ndシーズン両方ともまあまあでした。ほんとにLINEのようなコミュニケ―新ツールを表現に使うの、普通になりましたね。LINEは不安だったので、導入するのが遅い方だったものですから、コミュニケーションツールとして、メールを席巻する日が来るとは思ってもいなかったです^^;
・演技
上手いです。
ヒロインには小林星蘭さん。弱冠14歳ですが、子役としての俳優歴は長く、声優としての実績はそれほどないのですが、素晴らしいです。子供の声でこれだけの演技はすごい。ただ、声優さんは、キャラに合わせて声をアレンジしますので、その辺、どのようにできるのかまでは未知数ですが、子役にはこの子を使っておけば間違いないのではないかと思うくらい、びっくりの演技力です。
ライバルヒロインには水樹奈々さん。最初は嫌味な役柄として登場するのですが、そこは児童文学ですから、ひどくなりすぎない微妙な匙加減の演技はさっすがです。
その他には、松田颯水さん、日高里菜さん、小桜エツ子さんらが幽霊役準レギュラーとして参加されていたり、死角がありません。
とってもかわいそうな境遇の子供の話なんですが、その性格に救われます。
児童文学となめてかからない方が良い作品の一つです。お子さんと一緒にとか、そうでなくても機会があれば観てほしいアニメの一つです。映画版はまだ観ていないのですが、そちらでも良いかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿