2018年8月22日水曜日

ウォーリー(劇場アニメ)

ウォーリー 総合:☆☆☆☆☆

PIXARで一番好きな映画はなんでしょうかね。トイ・ストーリーで制作を開始し、ディズニー映画の中でも、特に映像に定評のある作品を作り続けているスタジオですが、カーズあたりから下降線をたどっていて、最近は失速気味な感じでしょうか。
まだまだ大活躍中だったこのスタジオの制作で2008年に公開されたのが劇場用映画「ウォーリー」です。自分の中としては、いの一番で、このアニメ映画を推したいと思います。

・ストーリー
人類が環境汚染の激しくなった地球を捨てて、他の惑星へ移住した後も、取り残された機械たちは、黙々と作業を続けていました。しかし、機械たちは年数を追うごとに徐々に壊れていき、700年もの時が経つと、地球上で稼働している機械は、量産型ゴミ処理ロボットただ1台だけでした。この地球に、ある使命を帯びた探査機が1台降り立ちます。このゴミ処理ロボットと探査機の交流を描いています。

・演出
会話というより単語や擬音が多く、表情や振る舞いでほとんどのコミュニケーションがとられていて、こうすることにより、人がいなくなった後の沈黙の世界がより際立って表現されているのがとてもよいです。
本来感情を持たないはずのロボットが、心を宿しています。攻殻機動隊の少佐のいうところのゴーストが宿るってやつですかね。そこまで擬人化していないロボットでも、ゴーストは宿るって、なにか日本古来のアニミズム感が漂っていて、親近感がわきます。

・作画
PIXARですからね。10年前の作品ですが、古さを感じさせず、とても良いと思います。CGで無機物を描いた場合には、すでに完成の域に達しているように思います。有機物、人物や動物が、リアルと区別つかなくなる日も、そう遠くないでしょうね。

・音楽
場面をうまく盛り上げる楽曲群ですね。

・演技
まあ、演技ってほどの演技でも。

ディズニーもそこそこ価格が高いのが難点ですね。

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