漫画をアニメ化。原作は未読です。
2008年10月スタート 全12話。30分枠。
・ストーリー
怨霊を祓う名家の一人娘・土宮神楽。幼い頃に母親を務めで亡くしたことから土宮家の分家筋にあたる諌山家に預けられ、諌山家の養女・黄泉を姉と慕い成長した。心根の優しく育ったため、早くから環境省・自然環境局・超自然対策室で退魔のお役目に参加するものの、怨霊化した人を切ることができず、後方支援を担当する。
それでも幸せに暮らしていたが、悪霊を操作し人の世を惑わすために暗躍していた三途河に、分家争いを画策されることで、分家頭領を約束されていた黄泉が追い落とされ、自力で生活することもままならない重傷を負わされる事件発生から、黄泉が魔の道に転落すると、愛し合いながらも神楽は黄泉と決着をつけなければならなくなる。
「大切な人を守るとは」をテーマにしたダークファンタジーバトルアクション。
設定は面白いです。
・演出
1話で主役だと思われるメンバーが皆殺しになり、2話でも主だった人物の消息が不明な状態で終了。3話以降、過去にさかのぼって、神楽と黄泉の平和な時代の関係を深掘りすることで、ラストを劇的にしようと演出しているのですが、響きません。
ひとつに、殺生を生業とする家系にあり、その務めに片足を突っ込んでいながら、覚悟が全くなされていないため、起きる出来事が、茶番に感じるのです。黄泉自身が最終話でそう言っています^^
本編(原作)における神楽の覚悟がどのように成り立っているかを補完するつもりで作ったのでしょうが、ストレスしか溜まりません。BLOOD+のさや並です。もっとも「さや」のように最後の最後に、やっぱりやめたと言い出すような最悪は回避されていますが、それで収まりがつくような途中のやりとりではありませんでした。
さらに、もったいぶりすぎなのです。最後の戦いにおいて、それまでの仲睦まじい回想シーンをこれでもかと挟み込み、劇的にしようしようとし過ぎていて、逆にしらけてしまう演出がなされています。一事が万事、そのような感じなのです。
感動的にしようと選ばれた台詞、それを表現しようとする大げさな展開、盛り上げようとする音楽、全てが空回りしている、と強く感じてしまい、もう、後半は、とりあえず感想を書くために倍速で観ていました。
・作画
素晴らしいです。10年前のテレビアニメとして円盤買うのになんの障害もないです、作画だけは。
・音楽
op/edは飛ばしていました。挿入歌が浮いていて、音楽があざとさを後押ししていたようにさえ感じます。
・演技
あまり、本業の声優さんにケチをつけない方だと思うのですが、、残念です。
総じてクサイのです。演出に引っ張られてしまったのかもしれません。
あと、特に、茅原実里さんには、ご高名であるがゆえに、少々がっかりしました。
珍しく、約6時間、無駄にしたな、と思いました。








